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不器用オタクとはじめての自作ぬい


突然ですがみなさん、好きなものはなんですか?
わたしはぬいぐるみです。

幼い頃から大量のパンダのぬいぐるみに囲まれて暮らし、いまでは人間の形をしたぬいぐるみを愛で、いっしょにご飯を食べたりオタ活を楽しんでいます。

ぴよりんかわいいね
最近のお気に入り・ゆのぬいぐるみ
パンダもいっぱい

そう、推しのぬいぐるみ。欲しくないですか?
公式から毎週のようにたくさんのブラインドのアクリル板のグッズは出るのにいっこうにぬいぐるみだけが発売されない。
唯一のぬいぐるみは受注販売な上に持ち歩くにはデカすぎる..!(飾るにはかわいいので飾って愛でています)

進撃の巨人

アクリル板もかわいいしありがたいけれど板は硬いし、薄っぺらい。
持ち歩けるようなちょうどいいぬいぐるみ。手触りはふわふわで顔もかわいいとなお良し。
だけど待ってるだけじゃぬいぐるみはいつまで経っても発売されないし、予約が開始されてもそこからしばらく待たないといけない。
公式から出るなら絶対買うけど、私は「「「いま」」」欲しいんだ..…

ならば「「「作る」」」しかあるめぇ……!

ということでぬいぐるみを作ることにしました。

ちなみにわたしは家庭科の成績は筆記でかろうじて3!実技がダメでも筆記でなんとかしたらぁ!な裁縫ドドドドド初心者です。

Q:裁縫できないってどのレベルで?
A:玉止めができない

なんでぬいぐるみ作ろうと思ったんですか?
だって欲しいんだもん……

公式からぬいぐるみが出るなら絶対に買う!だけど出るまで待つのは待ち切れない!!!はやくぱぺっとチャーム出してくださいアニプレックス!!!!!!

そんなオタクによるぬい作り備忘録です。
参考にしたリンク集や買い物の記録などが同じようにぬいを作って見たいけれど絶望的に裁縫が出来ない仲間のみなさまを勇気づける一助になれば幸いです。

※以下、大前提として「あくまで個人利用」というテイで話をしています。
工場などで作った同人ぬい販売はもちろん、お金を取っての代行制作は日本ではかなりグレー(割と黒)だと思うので自己責任でね......!

【準備をしよう!】

用意したもの
・ぬいの素(重要)(1540円)
・髪用の布(クリスタルボア サファイア 150cm×20cm/484円)
・綿(100均/60g)
・裁縫上手(手芸用ボンド)(400円くらい)
・刺繍糸(1色100円くらいのもの×5)
・刺繍枠(100均)
・刺繍針(100均)
・刺繍用下地シート(100均)
・接着芯(100均)

○あるといいかも
・鉗子

だいたい3500円くらいかかりました。
裁縫道具がお家に無かったらもうちょいかかるかも。
下記にそれぞれについてどう必要だったのかを記しておきます

・ぬいの素
(Little Closetさんで購入:https://littlecloset.shopselect.net)

重要。
これがあるのとないのとでハードルが5億段くらい下がります。

身体の部分と耳が完成した状態で届くのであとは顔と髪を作って綿をつめて縫合するだけ!
ぬいぐるみを作る時、この縫合作業が裁縫ド下手民にはハードルが高いのでできる限り縫う箇所を減らしましょう!というわけでおすすめです。
また、オプションで顔用の布と型紙も一緒に買えるのでこのキットさえ買えばあとは他に用意するものは髪用の布と刺繍キットのみ。

このぬいの素を使ったぬいぐるみの作り方がすごく丁寧にまとめられているので、この記事の通りに作ればある程度は形になる!のもまた助かる〜!!!:https://littlecloset.shopselect.net/blog/2022/04/13/231219

色合いもcute.....♡

・髪用の布(グッズプロさんで購入:https://item.rakuten.co.jp/goods-pro/e7rh/)

クリスタルボアのサファイアを150cm×20cm(数量:2)で買いました。
毛足が長めでやわらかくてすごくふわふわした生地です。
SideMなどで出てるぱぺっとチャームと手触りが近いかも。

ユザワヤなどでも一緒なのですが布を買うときは幅(固定)×欲しい長さで断裁して買うという形式なので、「150cmも要らんが!?」と思っても30cm×30cmみたいな買い方は出来ないので注意が必要です。
欲しい長さが決まったら数量の欄に20cmだったら「数量:2」という風に選択して購入しましょう。
数量こそ複数で表示されるものの150cm×10cmの布が2枚入っているわけではなく、ちゃんと150cm×20cmで届きます。

・裁縫上手(地元の手芸屋で購入:http://www.bond.co.jp/bond/special/saihou/)

手芸用のボンドです。ある程度固まったあとは水洗いもできるぞ
前髪用の布を顔の布に貼り付けるときやアホ毛を作るのに使いました。
木工用ボンドは水性なのでちゃんと手芸用のものを買いましょう。100均でも手芸用のボンドは買えますが念には念で「裁縫上手」おすすめです。
布うちわを作るとき用にスティックタイプを持っていたのでそれを使いましたが細かい場所の作業にはチューブタイプがいいと思います。

・刺繍糸(地元の手芸屋で購入)
刺繍糸も100均でいろんな色が入ったパックを買えますがわたしは色味をこだわりたかったのとツヤ感がある方がかわいいな〜と思ったので手芸屋さんでバラ売りしているものを買いました。
Amazonでも買えますがわたしは色味が見たかったので実際のお店に行きました!
お顔のかわいさにモチベーションが大きく左右されるので糸や布はこだわるのが吉だと思います🙆‍♀️


・刺繍枠、刺繍用下地シート、接着芯(ダイソーで購入)
ぬいものアイドル たきゅーとちゃんの動画を参考に購入。

刺繍用下地シートは100均のだと溶かす時にごわごわになっちゃうよ〜!というツイートを見て慄いていたのですがぬるま湯で剥がせば気にならなかったです!
接着芯はなくても刺繍できるかもしれませんが布がずれたりよれたり伸びたりしなくてめちゃくちゃ縫いやすかったので出来ればつけた方がいいかも。

・鉗子(買ってない!買えばよかった!)
腕の箇所など指ではひっくり返しにくいところをひっくり返したり綿を詰めるのに使います。
なくてもなんとかなりましたがあった方が綺麗に出来るだろうなと思いました。
わたしは家に代用できるものが何も無かったので奥の方を広げたり綿を詰めるのに割ってない割り箸を使ってなんとかしました(限界裁縫しくじり先生)
そんなに高いものじゃないしぬいを作る以外にも便利だと思うので買っておくといいと思います。

【作るぞ〜!!!!!】

さて道具が揃ったところでいざぬいぐるみ作り!
とはいえわたしはぬいぐるみ作りマスターではないので作り方などは【参考にしたサイト】の項目を参照してください。
以下、裁縫初心者DEX3のど不器用オタクの悪戦苦闘記録です。
同じように不器用な方は同じ場所でつまづくかも……と思いながら読むと自分で作る時に参考になるかも!

①刺繍をしよう!(3時間)


人生初の刺繍です。
正直刺繍をしたことがないのでここのハードルが高すぎてぬい作りを尻込みしていたのですが、どーーーしても中国とか韓国のぬいぐるみみたいなかわいい顔のぬいぐるみが欲しい......粘膜のところが刺繍してあるぬいが欲しい........という気持ちが強すぎてぬいのことしか考えられなくなったのでぬいものアイドルたきゅーとちゃんの動画を参考に顔を縫いました。

図案はアイビスペイントで書いたものを印刷して刺繍シートに転写しました。
アイビスで図案を書く段階で線を細めに書いておくと転写しやすくてわかりやすいかも。
ぬいの素の型紙は目の位置なども印刷してあったのでそこに目のパーツを貼り付けてバランスをとりました。
本来の図案通りに縫ってた場合、綿を入れたときに布が伸びるので目が離れすぎちゃうなあ〜と感じたので刺繍する際は気持ち目と目の距離を短めに取るとバランスがいいのかなあと思いました。

まずアウトラインステッチで縁取りをしてからサテンステッチで中を塗るように埋めていきます。
この縁取りをいかに綺麗にバランス良く出来るかで顔が決まるので「黒目の大きさあってるかな〜!?」とか適宜見つつ出来るとかわいくなるかなあと思います。
あと、刺繍シート貼ってる状態だと下絵があるので可愛く見えますが剥がしてみると結構ガタガタだなーーー!となったので剥がした後に調整するの大事。

サテンステッチは色を塗る感覚でざくざく縫えました。糸同士が重なるとぼこぼこしちゃうので本当は重ならないように丁寧にやるべきなのですが、あんまりに重ならないことを意識しすぎて隙間が出来ちゃう方が嫌だったので多少重なってもいいから色で埋めることを意識しました。
次作ることがあれば目の部分もっとこだわりたいです。

はじめてにしてはかわいい気がする!

縫い終わったら手順に沿って刺繍シートを剥がしましょう。
ぬるま湯で5分くらい置いたあとにすすぐと綺麗に取れました。

②前髪を切ろう(1h)

前髪は型紙がないので見よう見まねで切ります。
たきゅーとちゃんの動画を見ながら見よう見まねで切り出してみたものを額に貼り付けて顔の布を縫う時に一緒に縫い込みました。
アホ毛や前髪のチョロ毛などは後から裁縫上手で貼り付けています。

ここで反省点なのですが前髪、思ったより長く切った方がいいです!!
長い髪なら後から切れますが短いとどうにもならないので.............

綿を詰めると前髪がめちゃくちゃ浮くので想定よりも遥かに短くなります。

③身体を縫おう(5h+7h)

最難関。
型紙を配布してくれている人の説明をちゃんと読みましょう。
型紙から裁断する際に布に縫う箇所もちゃんと書くとなおGood。
「ここ難しいから見よう見まねでいっか......」と適当にやると後で泣きを見ます。

↑見よう見まね版

首の接合の仕方がわからなくて外から塗ったので首がガタガタです。耐久性が最悪。
よく見ると綿がはみ出していますね。

↑いったん全部解いて説明ブログを読んだ版

不恰好ではありますが、首と体がつながっています。
1回目は髪と顎パーツを接合するところと返し口を作って縫うところで「????」となったわけですが説明通りにやると案外なんとかなります。
「こんな小さい返し口でひっくり返せるかい!?」と思っても案外何とかなる。というか綿を詰めてから輪郭を縫うより遥かに綺麗だし頑丈ですげーーってなりました。

これが
返し口から身体が出てきている図

騙されたと思って裏返した頭部に身体を入れてみてください。ぬいぐるみになるよ.......!

④綿を詰めよう(30min)


ダイソーで60gの綿を買いました。
ぎちぎちに詰め込んでもちょっと余った。

ここで鉗子があると腕なんかも綺麗に綿が詰まるわけですが鉗子がないので割り箸で押し込みました。腕や足に綿を押し込むのにちょうどいい太さだったので割ってない割り箸を使いましたが、小さいぬいだったら割った箸を使った方がいいと思います。いや割り箸を使わずに鉗子を買ってください。

綿をぎゅうぎゅうに詰め終わったら返し口を閉じます。

完成〜!!!!!!
首の後ろのは綿がはみ出しているのではなくコートのファーです。
顔の布を若干左寄りで裁断してしまったり、前髪が短かったり下膨れだったりと、割とツッコミどころが多いのですがなんとかぬいらしきものが出来ました。

服を着せればそれっぽくなるんじゃ


お洋服はシャツとリボン以外はセリアです。
セリアにはたくさんお洋服が売っていておすすめです。
15cmぬいにはセリアの大きいサイズのお洋服を買ってあげましょう。
うちのぬいはむちむちすぎるのでかなりぱつぱつです。
ジャージとかも買ったので後で試してみたい。

あとほっぺにはチークを塗りました。
人間用でいいよ〜と書いてある記事を見つけたものの自分が普段付けてるやつ使うのはなんかちょっと汚い気がしたので未使用新品を一個封開けてブラシで置いてみたけどほわっと色づいてかわいいのでGOODです。

【参考にしたサイトなど】


○Little closet

ぬいの素を販売しているLittle closetさんの記事です。
ぬいの素を買った人はここを見ながら作るのがいちばん確実です。
前髪刺繍とかやりたい人もこのサイト見るといいと思います。

お洋服もオリジナルぬいちゃんの刺繍もほんと〜♡にかわいい♡ 天才ショップさんです

○ぬいものアイドルたきゅーと

クセが強い.....!でもわかりやすい....!
実際にぬいぐるみを作りながら説明する動画を上げてくれているのでたきゅーとちゃんを見れば1からぬいを作ることができます。
女子中学生にもわかりやすい説明で助かるぜ.....!
セリアの生地のレビューだったりお洋服の作り方など基本的な縫い方だけではなくかゆいところに手が届くチャンネルなので他の型紙で作る人にもおすすめです。

○ #1【韓国ぬい風】お顔の刺繍のやり方(おもちボア)推しぬいつくってみた

わかりやすくてかわいい刺繍動画。
韓国ぬい風のぴよぴっこさんぬいが本当にかわい〜!!
前髪刺繍したい人などにもおすすめです。


推しのぬいぐるみをつくってみた

めちゃくちゃわかりやすい!この記事を読もう!
通話先でみとんさんが秀ぬいを作ってるときにお話を聞いて「わたしも生地買うか〜〜」と買った人間なのでめちゃくちゃモチベになりました。
刺繍ってこんなに絵柄出るんですね〜!?同じ前髪の布を使ってるはずなのにめちゃくちゃ色合いが淡くて「「「愛」」」になりました
あまりにかわいいBaby......ほわほわでCute......♡


○ 【蝶結び】子供への簡単な分かりやすい教え方 縦結びにならない結び方 / 結び方ナビ 〜 How to tie 〜

蝶結びをする時に見ました
お受験の時は出来たはずなのに大人になると出来ない蝶結び 不思議だよね

【利用するか検討して購入してないものの気になるもの】

以下、購入や利用はしなかったものの利用検討したものです。
不器用勢の参考になれば幸い。

・刺繍セミオーダー

セミオーダーで刺繍をしてくださるサービス。
お顔のかわいさが一番重要なので綺麗に刺繍してもらえたらぬい作りのモチベーションになりそうだな〜と思い地味に申し込み続けているのですがいかんせん大人気なので落選し続けている間にフォロワーたちがどんどんぬいを作っていくので「わたしも縫うか.....」と自分で縫いました。
でもTRPGの探索者ぬいとか作る時に頼みたいな〜と思ってるので気長に応募し続けます。

・ぬいパタ
https://www.okadaya.co.jp/shop/g/g4570141660013/

グッズプロさんから発売されたばかりの生地に直接型紙が印刷されているタイプのもの。
「ぬいの素」を買ったあとに存在を知ったので次回以降使ってみたいかも。

・ぬいプリ
https://item.rakuten.co.jp/goods-pro/xh9r/

同じくグッズプロさん。
生地に直接お顔のプリントができるサービス。
わたしはぬいの顔の刺繍部分が大好きなので今回使用しませんでしたが「刺繍かどうかよりも綺麗な顔にしてあげたいんだ!」って人とかにいいかもしれないですね。

【まとめ】

ぬい作ってる人ってやっぱすごいんだな〜!!!と公式からぬいぐるみが出ることのありがたみをより強く実感しました。
自作してより一層「公式から発売されたら買おう」という気持ちが強くなりました。買います。

でも多少ブサイクでも自作するとカスタマイズがしやすいのと愛おしさがめちゃくちゃ湧くのでそういう意味でも自作ぬいおすすめです。
裁縫マジで出来ない人でも出来るよ〜!!!!ぜひ!!!!

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