日本柔道チームの銅メダル問題

オリンピック、今回は真剣に観戦しています。
柔道日本代表、今年はメダルラッシュですね。
沢山の感動とモチベーションを頂きました。
やはり、オリンピックは多くのアスリートにとって最高の舞台である、そしてそこで闘う事の出来る選手は偉大である、ということを改めて、月並みですが本当に改めて、実感致しました。

しかし、そんな中で、一つ感じた事がありました。

それを個人ブログに書いていたところ、元オリンピック選手の多くの方々も同日に同じ話題をsnsで取り上げられていました。従って、それを踏まえ、私の個人的な考えをここで再度論じてみます。

オリンピック代表選手は、私たちと同世代の選手がほとんどです。彼らは、激闘の末、リオへの切符を勝ち取ったのです。こんなに若いのに、出場するだけでも、どれほどの涙と汗を流してきたことでしょうか、どれほどの我慢と挫折と、、、当事者にしかが理解し得ない苦悩も有り余る程あるはずです。

だからこそ、銅メダルをかけた彼らの口から出てくる言葉、「申し訳ないしかない」「無様だった」「本当にすみませんでした」

それらを聞く事で本当に苦しい気持ちになってしまうのは私だけではないでしょう。

なんで、そんな悲しい事を言うの。笑っていいんだよ。自分のここまでの努力を否定しないで。もっと胸はってよ


あくまで客観的な意見としてですが、上記のように言いたくなるくらい、悲しいというか辛いというか、なんとも言えない気持ちになってしまいました。

確かに、日本は柔道発祥の地です。過去の偉大な選手達の結果から、金メダルで当然という、日本柔道チームの中にただよっている認識も私なりに理解しているつもりです。

それらを踏まえた上で、私が異論を唱えたいのはメディアに対してです。普段柔道にほとんど触れない、ライブ中継で柔道を放送することも年に数える程しかない日本のメディア。それにも関わらず、四年に一度のオリンピックの時だけ、お家芸とお家芸ともてはやす彼らのやり方に違和感を感じるのです。端的に言いますと、無責任だと感じるのです。

もしもお家芸と言うのなら、もっと国を挙げて、柔道を守って欲しいのです。メディアに普段から取り上げて、柔道人口の増加に力を貸してほしいのです。オリンピックの時だけ、日本のお家芸という言葉で、選手に全てを背負わせ逃げしないでほしいのです。もちろん金メダルだけを目指して闘ってきた、選手自身の悔しさもわずかながら理解出来るので、悔しがるな、メダルを頂いたのだから、もっと喜べなんて口が裂けても言えません。私たちが、選手達を代弁したつもりで、無責任なことは語れません。しかし、選手がやりきったと笑顔を見せてくれたら、みている側はとても嬉しくなります。応援して良かったと多くの人が思うでしょう。従って、それらが容認される雰囲気に少しでも近づく報道のしかたがあるのではないかと私は思いました。

オリンピックをきっかけに、一人でも多くの人が柔道に興味を持つことを、柔道界に少しだけ浸ってきた私は切望しています。

アテネオリンピックで谷本歩美選手が笑顔で掛けた内股に魅せられた私のように。


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