【09】頭ではわかっているんだ。

お久しぶりです。さぼりまくりました。精神的にあまり良くない状態だったこともあるけれど、noteの存在がすっかり頭から抜け落ちていました()

気を取り戻して頑張るぞ!

今日のトピックは、友達であり同僚でもあるベンガル人のNちゃんとの会話の中で思ったことについて。今朝、一緒にCNG(天然ガスで走る小型三輪車)に乗って出勤したときに教育制度についての話になり、結構盛り上がった。バングラデシュの教育制度は小学校5年、中学校5年、高校2年、大学4年。小学校一年生の頃から進級のためのテストがあり、落第もある。かなりシビア。そして、先生の数が足りていないので基本的には「詰め込み大作戦」状態の教育。仕組みやロジックよりもとりあえず答えを暗記する。2×5=10なのは知っているけれど、その意味はよくわからない、みたいな現象が起こっているらしい(もちろん全員知らないわけではないと思う)。しかも、子どもたちを午前チーム・お昼チーム・夕方チームみたいな感じで複数チームに分けて、数時間だけ学校で勉強をするような体制の学校も多い。だから授業で扱えるのはやり方の説明のみ。演習や仕組みの話はすっ飛ばされてしまう。残りは宿題となって、子どもたちは家でどうにか頑張る。親が教育熱心だったら良いが、親自身が教育をあまり受けてこなかった方や、家庭教師を雇えないような貧困層だと、子どもたちにとって自習がかなりの負担になる。

それに比べて日本は、中学校までのほほーんと進める。のほほーんというのは、落第といった心配をすることがないという意味だ。(宿題をやらなくて良いとかそういう意味ではない)。義務教育制度に改めて感謝。そのおかげでたくさん遊んだり、いろんな習い事に没頭できる。私自身、宿題はあったとは言え、「勉強に追われまくっていた」みたいな記憶はあまりない。中学の定期テスト前はヒーヒー言っていたが笑

そんなバングラデシュの大変な教育制度の中で生きてきたNちゃんに聞いてみた。

「勉強は好き?」

すると、「好きだよ」

という回答が。素直にすごいなあ、と思った。話を聞いている限り、勉強はかなり大変そう。落第というプレッシャーの中で、自習中心の勉強スタイルが小さい頃から強要されるような世界。それでも勉強が好きって即答できるなんて素晴らしすぎる。見習いたい。

会話の中でとても印象に残った言葉がある。

「お金がない人ほど勉強をしたがる。お金があるほど勉強に興味がない。」

ハッとした。正直かなり恵まれた教育環境で生きさせてもらっている自分は(現在進行形)、Nちゃんのように「勉強が好きだ!」と胸を張って言えるだろうか。勉強は楽しい。でも、今は勉強をストップしてバングラデシュに渡航してきているし、大学の授業だって「真面目に講義に参加しました!」と言えるような態度で参加をしている回数なんてものすごく少ない。本当に申し訳ないと思う。ありがたいことに自分にはたくさんの選択肢がある。だから勉強以外のことに目移りをたくさんしてしまう。

私はバングラデシュから日本へ帰国をしたら、もう一度大学へ通う。それを、「卒業するための単位稼ぎ」ではなくて、勉強を楽しめることに感謝し、楽しいと感じる学びの時間にしたい。当たり前で、シンプルで、頭ではわかっているんだ。でも難しい。

Nちゃんと話していて、言葉に詰まってしまった。

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