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#01 ベンガル語を学ぶこと -どぅー-

こんにちは!にょぎどぅー日記の「どぅー」です。にょぎどぅー日記は、ひょんなことからバングラデシュにしばらく住むことになった仲良し女子大生「にょぎ」「どぅー」の2人が、バングラデシュでの暮らしを通して考えたこと、感じたこと、学んだことを発信していきます。全く思考回路・性格が違う2人が、同じテーマをもとにゆるっと書いていきます。日本に住んでいたらきっと気づかない「日常の当たり前ではなかった当たり前」を発信することで、少しでもみなさんの世界が広がったらな、と思います!

今回はバングラデシュで使われている言葉「ベンガル語」をゼロから学んで感じていることについて語っていきたいと思います!

バングラデシュの言語事情とは

バングラデシュではベンガル語が話されています。マイナー言語と思われがちですが、人口が多い分、実は日本語よりも話者は多いです。ヒンドゥー語やウルドゥー語ととても似ていて、ベンガル人によると、大まかな意味は分かるそうです。方言のようなイメージなのかなと思っています。
ベンガル人にとってベンガル語はとても大切なものです。独立の際に自分たちの言語が取られそうになり、戦ったという歴史があることから、ベンガル語は今後も守り抜いていくべきものだという想いが強いです。
一方で、イギリスの植民地だったこともあり、英語がかなり通じます。特にミドル階級以上だとペラペラの方が多いです。なのでベンガル語が話せなくても生きていけます。

最初に苦戦したこと

一番初めに苦戦したことは、リスニングでした。リスニングと言っても何語かを判断するというレベルのリスニングです。ベンガル人の方々が話す英語には独特の訛りがあり(彼らにとってはこれがノーマルなのでどちらに訛りがあるかなんて判断できませんが)、アメリカ英語やイギリス英語を学んできた私にとってはなかなか慣れないものでした。ベンガル語をまったく話せなかった私に対して、私のために英語で話してくれる親切な方が沢山いらっしゃいます。ただ、
「この人が話しているのは英語?ベンガル語?」
という状態に陥りました。ベンガル語には英語由来の単語も多く(日本語の「ショッピングに行く」みたいな言い回しが沢山使われます)、知ってる単語が来たー!と思ってもベンガル語だったり、逆によく理解できないからベンガル語なのかな〜と思っていたらいつの間にか英語で質問されてた…といった事件が多々ありました。今ではベンガル語と英語の区別はつくようになりましたが、特に最初の1週間はたいへんでしたね。

しかしもう一つ問題があって、英語が聞き取れないんですね。わざわざ私のために英語で話してくれているのに、理解してあげられなかったら申し訳なさすぎると思い、耳に全神経を集中させて頭をフル回転させて話を聞いています。ところどころに入ってくるrの音と、音がぐちゃっとつながって聞こえる感じと、全体的に早口であることから、もはやアメリカ英語とは別の言語になっているんです。慣れの問題なので日々耳をダンボにして頑張っています。逆にアメリカ英語が聞き取れなくなったらそれはそれで困るので、Netflixで必死に洋画を漁っていたりもしています。

ベンガル語を学ぶこと

英語が通じるけれどベンガル語を学ぶ理由、それは心の距離を縮めるためです。ベンガル語で少しでもコミュニケーションが取れると、めちゃくちゃ喜ばれます。相手の顔が一気に笑顔になって、たくさん質問をしてくれるようになります。初対面の人ともベンガル語で挨拶をすればみんな友達です。外国人の方がカタコトでも日本語を使ってくれていたらとても嬉しくなるように、ベンガル語を使うことでバングラデシュの人々は喜んでくれているようです。最初に書いた通り、バングラデシュには母語を守り抜いた歴史があるため、日本人にとっての日本語よりも思い入れはかなり強いように思います。

私流の勉強法

私は、話すことと聞くことだけに集中して勉強をしています。暗号のようなベンガル文字(良かったらググってください)が読めたり書けたりしたらカッコいいんだろうな、と思いながらも、まずは優先度が高い会話とリスニングに特化して特訓をしています。
短期間で自分のものにするために、とにかく声に出すことをしています。知った単語はカタカナでいいからメモをして、何度もつぶやきます。その日のうちに、会話の中で使ってみます。あとは、英語で話している中でも、自分の知っている単語を言える場面が来たら、英語とごちゃまぜにして使います。この割合が、5%から始まり、10%、20%、50%、ついには80%くらいにまでなったらもうベンガル語マスターだなと思います。今は10%くらいなので、あと4週間で30%くらいにしたいと思っています(大口たたいた)。

あとは、無駄にベンガル語が飛び交う世界に居座って、ベンガル語のシャワーを浴びています。内容がわかるわけでもない大人の方々の会議に堂々と参加したりだとか、ランチの後の雑談を熱心に聞いたりだとか、そんなことをして耳をベンガル語に漬けています(表現)。おかげで、最初はただの雑音でしかなかった話が、今ではトピックが掴めるまでになっています。自分の知っている単語が出てこないか、宝探し的に聞いているのも何だかオモシロイです。

やりたいこと

ベンガル語で言いたいことを言えるようになったら、ローカルの人にインタビューしたいです。どんな話でもいい。普段の生活のこと、好きなこと、困っていることなどなど、せっかく1年もバングラデシュの地で暮らすのだから、どの本にも載っていないことを知っていきたいのです。

さぁ、またベンガル語の世界で耳をダンボにしてきます!

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