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【05】モットー?文化?

今日バングラデシュの友達と話していて、ダッカの外のオススメの旅スポットを教えてもらった。素敵な場所がたくさんあって、行ってみたいー!と心躍らせていた。と同時にこの間の旅のことを思い出したので記しておく。

旅の話

首都のダッカでは人口がどんどんと増えていて、交通渋滞などの社会問題が出てきている。一方でダッカから離れるとベンガルの大地が育んだ豊かな自然や穏やかな雰囲気を感じることが出来る。だから「首都のダッカだけを訪れてバングラデシュを知った気になってほしくない」ということをバングラデシュ在住の方からよく聞く。バングラデシュに住むからには、ダッカの外ののどかなベンガル大地をたくさん訪れたいと思っている。

ちょうど1ヶ月ほど前に、ダッカ外無計画一人旅企画を始めた。行く土地だけ決めて、詳しい予定は決めずにその場で出会った人やタイミングによって進めていく旅。旅に出る前に結構反対されてしまった。理由としては「外国人の女の子が一人でダッカの外に出るなんて危ない」ということ。ごもっともだし、その危険さについては十分理解しているつもりだった。それでも旅に出たかったのは、ダッカの外を見たいというのはもちろんのこと、トラブルが起きた時にどう自力で立ち上がっていくかというスキル(?)を身につけたいと思ったからだった。トラブルがある前提の話なので、これもまた反対の種になってしまうのだけども。

たしかにこの旅はトラブルの連続だった。というか、事件が起こらないように未然に防ぐ言動の選択の連続だった。優しい言葉はそのまま受け取っていいのだろうか?このサービスの裏には何か企みがあるのだろうか?自分の発言が事件の種まきになってしまっていないだろうか?等、いつも使わない脳みそをフル回転しているようだった。危険察知能力は爆上がりしたと思う。

チャレンジしたいんだけどな…

バングラデシュに来てからというもの、何か新しいことにチャレンジをする毎日を送りたいと思っている。日本にいたら出来ないようなことを体験してみたり、学んでみたりといろんな経験を積み重ねていきたいと思って生活をしている。その中でよく引っかかるのが、「女性だから難しいよな…」という考え。この国では特に男女の区別がハッキリとしている。女性だから出来ない、女性だからこうしなければならないといった性別に関する縛りが多い。この国にいる以上、この文化や考え方を尊重したい。だけれども、リキシャを漕いでみたいし、CNGで前の席に座ってみたい。誰が決めたのかわからない「男女」の違いよって決められた暗黙の(?)ルールによって自分の行動が制限されることに悔しさを感じる。

自分のモットーと文化

私はこれまで、性別によって自分の行動に制限をかけたくないと思って生きてきた。性別ではなくて、自分の能力等をもって出来ること/出来ないことを決めていきたいと思っていた。でも今この性別に関する文化に苦戦している。旅も日頃のチャレンジも、女性だから…という自分ではどうしようも出来ない理由で制限をかけたくない。でも「文化だから」と言われてしまっては考える余地がなくなる。だってルールでもなければ誰かが決めつけたわけでもなく、この社会に根付いているものだから。この土地で生活させてもらっている以上、文化を壊すみたいなことはしたくない。

自分のモットーが文化によって制限されてしまう。自分が大切にしたい考え方は、自分の中にあるものだから世界のどこにいても通用することだと思っていた。そんな甘い考えに気がついてしまった。きっと、文化に合わせて自分の大切にしたい考えを柔軟に変えるべきなんだろうけれども、そんな器用なことはできない…。

そんなことは言いつつも、一人旅企画も毎日ちょこっとチャレンジも続けていきます。


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