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私がパンダに執着する理由

 私といえば、🐼って言ってくれる人が増えた。好きかなと思って!って🐼グッズをプレゼントしてくれる子もいた。友達だけじゃなくて親もあんたが好きそうなのあったよ!って買ってくる。今使ってるスマホのケースは母親が100均で買ってきた🐼イラストが書かれているやつだ。家でだけじゃない。職場のスリッパもデスクトップもメモ帳も鞄も社用携帯のカバーも🐼にしてる。ライバーをしているけど、そこでのファンマも🐼🧠。1人しかつけてくれてないけどww。ライバーネームも🐼のぱんを取ってる。

 我ながら徹底した🐼集めっぷりなので、もちろんみんなからいつから好きなの?なんでそんなに好きなの?と良く聞かれる。いつものらりくらりとかわいいから!とアホ面で答えていたけどたまには真剣にお答えしようと思う。


 これはもう裏切りみたいになってしまうかもしれないけど本当のことを言ってしまうと最初は🐼なんてまっっっっったく!!興味なかった。

 初めて彼氏ができた大学時代。LINEをもっとして!と怒られていた当時の私。なんでLINEをするのがこんなに面倒くさいんだろうと考えた。今考えれば単純に愛情が薄れていただけなんだろうけど、文系のくせに分析癖のある私、そうか!絵文字を選ぶのが面倒くさいからか!!と考えた。
(絵文字って日本の文化らしいじゃん。)
文章に合った表情を選ぶのが限りなく面倒くさい。よーし、どれか一つに統一しよう!!と考えた。表情はないけど生きてる温かみを感じる絵文字を厳選した結果🐼が選ばれた。

おはよう🐼
おはよう☀️今日は会える?(((o(*゚▽゚*)o)))
授業が終わったら会えるよ〜🐼
ねぇそれなに?😅
え?何って何?🐼
これ🐼
かわいいでしょ?🐼
こわいからやめて!
やめない🐼

意図しない形で喧嘩になった。
しかしやめろと言われても性格上一度決めたことはやめられない。頑固なところがみほぱんちゃんの悪いところだよなんて言われたが、私はポジティブなので継続力があると捉え延々と使い続けた。撤退的にやってやろうとおもって(半ば意地ではあったが)🐼のぬいぐるみがくっついてる
スマホケースも買った。
そのせいか(絶対違うww)彼氏とは別れることになった。


別れてからは、地球は広い、この世の男は35億!!(ブルゾンちえみ🤣)とマッチングアプリや相席屋にどっぷりハマった私。もちろんメッセージのやり取りも全部🐼絵文字。そのためか、他のアプリにもいましたよね?って覚えられてしまうようになって急に怖くなり出会い系の場からは撤退した。

でもここで気づいてしまった。
🐼の絵文字は使い続ければ印象に残りやすいと。

それからは日常のLINEでも🐼を使い続けた。
🐼好きなんだねと言われるようになった。
最初は別に🐼好きじゃないけどなぁっておもってたのに、いつしか、あれ?私は🐼が好きなのかもしれないと思うようになってしまった。気づかない間に自分で自分を洗脳していたのだ。

関わる人の90%が私が🐼を好きなのだと思い込み始めたある時、友達に、
『そういえばみほぱんってなんで🐼が好きなの?』ときかれた。
なんで…??理由なんて考えたこともなかった。🐼を生で見たこともなかったし、絵文字使ってるだけだし。そもそも私は🐼のこと本当に好きなのか。白黒でなんかオシャレだし無表情っぽいからって言う理由だけで使い続けた🐼の絵文字。よく考えたら目の周りだけ黒くて、子供が頭の中で想像して作ったような嘘っぽい柄の動物。笹しか食べれないから栄養不足で白黒説もある。その嘘っぽさが、その生きるのが下手くそな感じが、嘘で塗り固めてきた私の人生とマッチしている、惹かれるべきして惹かれたのだと悟った。
私はこの質問に
『柄の嘘っぽさが好き』と答え、
友達からは
『確かに』と返事をもらった。

ここら辺でまた彼氏ができた。
結婚したいくらい好きな人だったし、元彼と違い🐼の絵文字を多用してくれる優しい人だった。仕事の人にも🐼の絵文字使ってたら🐼の人って言われるようになった!と嬉しそうに話してたのを思い出す。結局別れることにはなったが
別れてからも彼は🐼の絵文字を使っていた。
別れたからもうお前は🐼ファミリーの一員ではない。家族になる気がないのなら🐼村から追い出さねばならない。
意を決して
『🐼は私が使うから絵文字やめてくれる?』と伝えた。人生で初めて🐼に対して独占したいと言う気持ちが生まれた。
伝えてしばらくしたら別の動物に変えてくれてた。

🐼をみたらみほぱんちゃんを思い出す
と言ってくれる人が増えた。
これはもう呪い。🐼をみたら私を思い出さずにはいられない呪い。そんな呪いを20の頃から
約6年ちょっと周りのみんなにかけ続けている。
別れたあの人も🐼を見ると、私の名前は忘れても、なんか🐼🐼ってずっと言ってたやついたなと思い出すことだろう。別れたら🐼の絵文字も使いづらくなる。私が🐼に執着する理由。
きっかけは偶然だったが、あなたの心を巣喰うため。可愛いからなんて生易しいものじゃない。
生きた証を残すのだ。
これからもこの先もずっと永遠に🐼と共に。

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