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【2020年度版】スマホ代を節約しよう

ここに書かれている内容は、2020年3月時点の情報を整理しています。現在ではサービスそのものがなくなっていたり、料金体系が変わっていたりするものがあります。その点、ご了承ください。

はじめに


春ですね。新しい生活を始めるにあたって色々な準備を進めている人が多い季節だと思います。

ここでは、格安スマホを活用した節約術について書いていきたいと思います。

果たしてあなたは格安スマホで節約できる人でしょうか?

その見極め方を次の6段階に分けて解説していきたいと思います。

(1)料金の見方を知ろう
(2)自分の利用スタイルを理解しよう
(3)乗り換えに必要な費用を知ろう
(4)スマホの機種代金をゼロ円にしよう
(5)動画見放題を使おう
(6)通話し放題を使おう

では、さっそく始めます。

その前に3つだけ単語を覚えておいて下さい。

まず一気に2つ。
文中で何度も『格安スマホ』『格安SIM』という言葉を使います。『格安SIM』を使って通信するスマホが『格安スマホ』です。

さいごにもう1つ。
大手キャリアとは、au・ドコモ・SoftBankを指します。楽天はまだサービスが始まってないので外してます。

以下、特定の企業名を出すことが有りますが、筆者とその企業は特定の関係に有りません。
皆さんに分かりやすく伝えるため、世の中に存在するサービスの名称をお借りしているだけです。
リンク先を見ることで皆さんに不利益が生じてはいけないため、
文中のリンク先は公にサービスを提供している企業のサイトのみとしています。

(1)料金の見方を知ろう

格安SIMの料金体系は、最近の大手キャリアの料金体系に比べると少し複雑です。

【大手キャリアの料金体系】

大手キャリアの場合は、古いプランを契約している方を除けば、だいたいこの2つです。

・たくさん通信できる
・少ない通信で安く抑える+追加料金

【格安SIMの料金体系】

格安SIMは使いたいギガ(よく見かけるのは、3/6/9/10ギガ)を決めて、契約します。

契約したギガを超えると速度が遅くなります。

もちろん、足りなくなったら追加料金を支払うことで速度を元に戻せます。

追加をする時は、手続きが必要です。勝手に追加されないので、遅くても問題がない人は、契約した料金のままです。

例えば、auで1,980円から使えると書いているピタットプラン 4G LTEは、通信が1GBまでのあまり通信をしない人に最適な料金プランです。でも、使いすぎると最大7GBまで勝手に追加されます。

格安SIMでは、このauのプランのような仕組みを採用している会社は稀です。

最後に格安SIMの料金を挙げておくと、3GBのプランが1,700円前後で使えます。

もちろん通話できますが、上の料金に通話料金は含まれません。話し放題プランを持つ会社も有るので、それはまた後の章で詳しく書きます。



(2)自分の利用スタイルを理解しよう

節約の第一歩は、今の自分の利用スタイルを理解することです。

今どんなプランを契約していますか?
そのプランは、あなたに合っていますか?

あまり通信をしないのに、大容量の通信を行う契約になっていれば、それは無駄です。また、通話しないのに通話定額を契約しているのも無駄です。

でも、あなたは何ギガ使っているか即答できますか?
通話、どれくらいしてますか?

節約の第一段階として、これは応えられるようになりましょう。

どうやったら自分の毎月の通信料が分かるのか。
それは大手キャリアと契約しているのであれば、ショップかサポートセンターで調べてもらってください。

遠慮は要りません。これはサービスですし、利用者への最適なプランを提案するのも彼らの仕事ですから。

ここでスマホ代金の節約に必要な二つが分かります。

・毎月契約すべき最適ギガ数
・通話定額の必要性


(3)乗り換えに必要な費用を知ろう

電話番号を変更せずに、契約している携帯電話会社から他の会社に契約を変更することをMNPと言います。

MNPとは「モバイル・ナンバー・ポータビリティー」の事です。

上にも書きましたが、会社を変える時に変更せずに済むのは電話番号だけです。

MNPに必要な費用(=手数料)が有ります(一般的に)。

・現在契約中の会社にMNP転出手数料: 3,000円(税別)
・新しく契約する会社に新規契約手数料: 3,000円(税別)

最低でもこの費用は発生します。また、現在の契約内容によって「現在契約中の会社に対して違約金」等を支払う義務が生じるかも知れません。

違約金については「現在契約中の会社」が教えてくれるので、どんどん質問しましょう。

つまり、下記の公式が成り立てば、毎月の節約につながるのです。
それぞれの通信料は、半年もしくは一年で算出してください。1か月分で算出すると、手数料だけで現在の通信料を超えてしまいますから。

・(新しい格安SIMの通信料 + 手数料) < 現在の通信料
  → 人によっては手数料に違約金が入ることを忘れずに!


(4)スマホの機種代金をゼロ円にしよう

格安SIMにMNPする時に問題になるのが、スマホ本体の代金です。

まだ支払っている途中と言う人もいるでしょう。
MNPをするということは、現在の携帯電話会社を解約するということです。でも、スマホの機種代金を分割して支払っている人は、解約後も支払い義務は残ります(つまり借金です)。

でも、安心してください。
MNPをする時は、現在契約している携帯電話会社に「MNP予約番号」を発行してもらいます。
この手続きの時に下記の2つから選ぶことが出来ると説明されます。その時の経済状況に合わせて決めていいです。

・スマホ機種代金の残高を全額一括支払い
・分割のまま支払い続ける

さて、肝心のスマホの機種代金をゼロ円にする方法について説明します。

格安SIMの場合、新しい会社で契約する時に、スマホを新規購入しないという選択肢が有ります。
つまり、これがゼロ円にするコツです。

(上に書いた通り、現在の借金をゼロ円にする方法は有りません。借りたものは継続して返済してください)

じゃあ、SIMカードだけ買ってもスマホ使えないじゃん、そう思う人もいるでしょう。

そこで活躍するのが、今使っているスマホのSIMロック解除です。

SIMロック解除をしたスマホには、今契約している携帯電話会社以外のSIMカードを挿せるようになります。

SIMロック解除できるか否かも、今の携帯電話会社に(契約中に)聞いてください。ほとんどの会社がWebから手続すると無料、ショップでやってもらうと3,000円程度請求されます。

目安を書いておくと、iPhoneであれば「6s以降(6は対象外)」ならSIMロック解除に対応しています。でも、必ず携帯電話会社に質問しましょう。

なお、SIMロック解除したスマホが新しい格安SIMの会社で使えるか否かは、新しく契約するつもりの会社に質問してください。


(5)動画見放題を使おう

格安SIMにMNPするなら、今つかっているギガ数を把握することから始めましょう。そう書きました。

一般的に動画を見る人は大容量の契約が必要になることが多いです。

でも、契約しているギガ数は3GBなのに、YouTubeやAbemaTVなどが見放題になるオプションを持った会社が有ります(通信費が無料になるだけで、各サービスの利用料金は別途必要です)。

全部の動画配信,音楽配信サービスに対応しているわけではないのですが、もしあなたがいつも使っているサービスがあれば、これは使わない手はありません。

なお、オプション契約をしておくと、基本契約である3GBは、ほとんど減りません(例外的な通信が有りますが、それは各オプションの説明を読んでください)。

つまり、3GBは動画や音楽以外のデータ通信に使えるということです。

一例を挙げておきます。

【音楽と動画が見放題になるオプションを持つ会社】
 BIGLOBEモバイル
  → 3GB契約(1,600円) + エンタメフリー・オプション(480円)

【音楽が聴き放題になるオプションを持つ会社】
 OCNモバイルONE
  → 3GB契約(1,480円) + MUSICカウントフリー(0円)


(6)通話し放題を使おう

ここまで読み進めた方は、ギガ数同様に、通話定額が必要かどうか考えていただけたと思います。

残念ながら、ほとんどの格安SIMの会社は通話料金を別に請求するため、上に書いた月3GBが1,600円で使える会社であっても、通話料金は上乗せになります。

基本的には40円/1分、ただしアプリを使って通話すれば20円/1分になるという会社がほとんどです。

このアプリを使った通話の場合を説明すると、「050で始まる番号を改めて人に教えないといけないからイヤだ」と言う人が出て来ます。

そんなことは有りません。
自分の携帯電話の番号で通話できるので、安心してください。

通話定額を利用すれば、上に書いたような「1分いくら」の心配をせずに電話が可能です。

しかし、格安SIMの会社では「24時間通話定額」サービスの提供がほとんど有りません。

よく見かけるのは「月850円で10分通話を何度でもかけられる」と言うサービスです。

これを例にとって計算してみましょう。

・通話定額オプション契約なしに、850円で何分話せるか(アプリ利用)
 850円 ÷ 20円(1分) = 42.5分

つまり、月の通話分数が「42.5分」に満たない方であれば、通話定額オプションを契約するほどではない、という判断が可能です。


最後に

「格安SIMに乗り換えてスマホの代金を節約しよう」というテーマでこの記事を書きましたが、大手キャリアには家族割引をはじめとした各種割引と言う強い武器が有ります。

これらをフル活用すると、場合によっては格安SIMにすることで損をする場合もあります。

また、格安SIMでは使えないサービスも出て来ます。

僕の周りでは、
「海外では通信ができない(通話はできる)」
「キャリア決済サービスが使えない」
そんなことで困った人はいました。

総合的に考える必要は有りますが、何よりも現状を把握して、自分に必要なサービスを組み合わせた時、それを満たすのが格安SIMであれば選択肢のひとつとして考えてよいと考えています。

すでに5年以上いろいろな格安SIMの会社を使っていますが、エリア内にいて「つながらない」と言う体験をしたことは有りません。

なお、格安SIMのエリアはサービスを提供する会社によって異なりますが、「ドコモ」「au」「Softbank」のいずれかのエリアと同じです。

格安SIMはこれら大手キャリアの回線を借りて通信を行うので、今使っている大手キャリアの回線を借りている格安SIMを選ぶと、SIMロック解除したスマホを継続利用できる可能性が高くなります。

スマホ活用コーディネーター。SE28年目・週末ときどきスマホセミナー講師10年目に突入しました。他に専門学校教員2年経験あり。ガジェット好きですが、他にも多数好きなモノあり「🌟ヒトカラ・ラジオ・鉄道番組・中国語・長崎・アニメ・特撮・読書・ 徳永ゆうき ・うさまる🌟」