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給食は自由に食べてはいけないのか?

自閉症スペクトラム(ASD)の次男はとにかく食べられるものが少ない。長男も野菜嫌いだったけど、小学校で給食が始まったら自然と食べられるようになった。でもASDの次男はいろいろこだわりが強いため、なぜか長ネギは食べられるのにニンジンや玉ねぎは食べられない。食べられるものが少ないので、当然給食はとても困る。

白いご飯だけ食べてきた、という日もあるし、酢飯だったからなにも食べられなかった、牛乳だけ飲んできたという日もある。こればっかりは仕方ないから、3時過ぎに帰宅したらご飯を食べさせる。

ところが、好物がでても食べられなかった日があったのだ。

砂糖のついた揚げパンは次男も好きだ。その日のメニューは、麻婆豆腐とソフト麺、春雨サラダと揚げパン。麺とパン??なんで?という疑問はとりあえず横に置いておいて、先生が「揚げパンはデザートだから、先にご飯を食べてから、揚げパンを食べてください」と言ったんだそう。

次男は麻婆豆腐も麺も好きではないけれど、揚げパン食べたさに、無理やり麺を口に押し込んだら吐いてしまった。結局揚げパンも食べられなかった。

食べたいものがあるのに、先生に食べる順番を決められるのって、なんだか納得がいかない。吐くほど嫌いなものを無理やり口に押し込んで、食べられたとしても、それが食育とは思えない。

食べたいものを、自分のお腹や体の状況をみながら、楽しく食べる、それだけで給食の役割って果たしてるんじゃないのかなー。

心療内科の主治医に相談したら「給食くらいで学校に行きたくなくなる可能性だってあるんだから、そこは好きなものから食べてよいという配慮をお願いしたほうがいい」とのこと。

うちの夫も、好き嫌いがとても多いけれど、ちゃんと大人になったし、大人になったら好きなものしか食べないし、食べる順番だって量だって自分で決めるよね。

給食のことを聞くと、いろいろ変だなって思うことは他にもあって、「もぐもぐタイム」は一切しゃべっちゃいけなくて、食べることに集中するんだって。たしかに限られた時間内で食べ終わらなければいけないんだろうけど、一切話さない食事ってなんだろう?って思っちゃうよね。

しゃべっちゃいけない時間がある、食べる順番が決められた日もある、嫌いなおかずを減らした人は好きなものもおかわりできない、とか聞くと、「う~~~ん」となる。

楽しく食べる給食、給食ってそれだけでいいんじゃないのだろうか?

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