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俳句における場づくりを考える=令和の平座実現にむけて=

眠れない夜にキーボードを叩いています。
こんばんは川嶋ぱんだです。

これまで僕は甲南大学俳句サークル「かっこ俳句会」や「夜守派」や「樹色」といったグループ活動をしてきました。そのたびに、音頭を取るとどうしても指導的になってしまうということにジレンマを抱えていました。

どうしたら身分や属性や俳句歴に関係なく俳句をフラットに楽しめるのか。

そのなか参考事例になるいくつかの出会いがありました。

その事例を記憶を辿りながら触れ、これからの活動の骨格について考えたいと思います。

NPOおのみち寺子屋

まず一つ目の事例は愛媛県の地域教育実践交流集会で登壇したNPOおのみち寺子屋です。

NPOおのみち寺子屋では毎年「おのみち100km徒歩の旅」(通称おのひゃく)を開催しています。
その名の通り小学生が徒歩で100kmを歩くという事業です。このおのひゃくは、100kmという距離を小学生が完歩することで子どもたちの「生きる力」を養う事業です。おのみち寺子屋さんの事例発表が大学生のメンターと子どもたちが協力して取り組みしていて僕らのありたい姿の象徴でした。

おのひゃくでは毎年100kmを歩きますが、100kmを歩き切った子どもたちがメンターとして次世代の子どもをサポートし、また地域の大人がメンターをサポートするという体制が整っていました。おのひゃくのサポーターはまず子どもたちをサポートするためのいろんな部署に配属され、その配属先のメンバーたちと開催当日にむけて準備をしていきます。配属部署は希望通りにならないこともあるということだったと思うのですが、ひとりひとりが責任をもって当日に向けて取り組みを進めていきます。
小学生はサポートをしてくれる学生に憧れて、メンターになり社会人までのサポート体制が構築されていました。そのメンターは尾道から離れてもおのひゃくのために毎年取り組んでいるメンバーもいるとか。
すばらしい活動だなと思ったことを覚えています。

愛媛県立三崎高校先端部

こちらも地域教育実践交流集会で事例報告があったと記憶しています。
三崎高校は過疎化が進む伊方町の高校で分校化の危機に直面していますが、高校の魅力化をすすめることで全国から学生を集め高校存続の取り組みをしています。その三崎高校の先端部は部活動ではなく、総合の時間の取り組みです。愛媛県伊方町は愛媛県のなかでも最西端にあたり、長く突き出した岬が有名な場所です。その愛媛県のなかでも尖っている場所にあることからその名前が付けられています。

先端部は防災や特産品PRなどいくつかのグループに分かれており、学生が地域の課題を解決する取り組みをしています。学生の取り組みは学校の敷地という枠に収まず、目に見える形で地域に出現します。いくつものプロジェクトが驚くべきレベルで実現されて本当に凄まじい活動です。

先端部の活動を松野町の中学生も参考にしているとか。

コーダー道場

コーダー道場は世界的な非営利のプログラミングコミュニティで日本でも各所で道場が開かれています。コーダー道場には全世界共通するポリシーがあり、その原則の中で運営されています。このポリシーは厳格なルールではなく共通の理解と語彙があり、そのなかでの活動はかなり自由なようです。松野町でもコーダー道場を開こうという取り組みが行われています。

ありたい姿

以上のような事例がとても参考になります。
これらの活動は強制的にやらされている取り組みと違い、参加者がいきいきとしています。これらの活動に共通するのはすべての参加者に役割があるということです。自分の役割のなかで一人一人が考えより良い取り組みになるように努力しています。どれも素晴らしい活動といきいきとした人たちがそこにはいます。今回はコーダー道場の基本理念と概要スライドをベースにIRORIのありたい姿を次の資料のように描いてみました。


みんなにとって真の意味での平座にむけて舵を切っていきたいです。

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