2022.11.18(金) 小学二年生における作句の限界

毎月、地元の小学校で俳句の授業を行なっています。
先日も俳句の授業で学校に行ったところ、3年生の授業だと思って向かったのですが、実際は2年生の授業の日でした。

この10月〜11月は紅葉を題材に紅葉の種類と「紅葉」という言葉が持つ印象について小学四年生くらいまでを対象に授業をしていました。
そしてこの方法が3年生でも通用するのかなと思って行ったらすでに3年生では2週間前に授業が終わっていました(ということは3年生でも通用したということでしょうか。。)

概ね「照紅葉」と「薄紅葉」どっちが嬉しい?楽しい?悲しそう?といったことのアンケートから言葉のもつ感覚に触れようという試みをしていました。

さすがに2年生では「紅葉」は難しいと思い今回は「秋の雨」と「秋の空」で比べました

1.朝起きて山本先生秋の空
2.朝起きて山本先生秋の雨

※山本先生は仮称です

どちらが気分良く起きることができたでしょうか?というアンケートを取ると全員が「秋の空」を選びました。ここまでは全員クリア
理由は?と聞くと「雨よりも晴れていた方が先生も嬉しくなると思う」と模範的な回答をしてくれました。

では秋日和と秋の空は?と聞いたところで全員ストップ

思わず「あちゃーーー」と脳内で叫びました。「ひより」という言葉をしらなかったのだと思います。これは大失敗です。とりあえず秋の雨と秋の空の間に「秋の雲」では?というのを入れてリカバー。秋の空>秋の雲>秋の雨の順で先生は快適に起きれたというアンケート結果でここのところは終了です。

今回の目標は、季語が持つイメージの感覚を掴むことでしたが、俳句づくりを終えて授業の最後に難しかった?と質問すると半分の児童が簡単だった!と答え半分の児童が難しいと答えました。(俳句づくりのところは別に書きます)

やはり発達段階的に使える語彙数も少ないので、感情を掴むというのができるボーダーラインが2年生なのかなと思いました。

明日は授業でどういうふうに俳句を作ったのか書きます。

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