日々の機微(54) 活花の源流管見 池坊宇和島支部の華展
昨日は池坊宇和島支部の華展にお邪魔しました。久しぶりに松野町や三間町の生花作家の方々にお会いして、作品を拝見させていただいてとても刺激を受けました。
池坊では、いくつかの型があることは知っていたのですが、やはり普段から華道に親しんでいないために、技巧について詳しくは分かりませんでした。
こちらは、おそらく最もスタンダードな型の立花。右側に流れるように枝垂れている柳が空間の広さを感じさせてくれる、気がします。
なんだが、心許ない鑑賞ですが、華道家をされる方々は「こんな表現もあるんやねー」などと、話し合いながら会場を回っていました。
室町時代から現代に至るまで、長い歴史のなかで、時代に合わせて、革新を続けてきた池坊には、数多くの型があるようです。
その型を基本にしつつ、型から外れた自由花というスタイルもあります。
今回の作品の中で、特に目を引いたのが上の空間芸術的作品。もし、人の家に行って、玄関がこんな感じに彩られていたらと想像すると、ちょっとワクワクしました。そのほかにも壁に掛けた絵のような作品や空中に浮かした作品などいろんな技を見ることができました。
先程、活花は室町時代に遡ると書きました。それでは、俳句の方はというと、一説によると鎌倉時代まで遡れるとのこと。ですが、私たちは俳句の原点がなんであったかなんて意識したことはありません。
池坊の華展を拝見し、足腰づくりのような基礎的な型(いわゆる技芸と)と、技芸をベースに大きく羽を広げる芸術のどちらも大切であるということでした。
俳句は型があるようで、型を提唱しているのは藤田淑子さんくらいではないでしょうか。
そうすると大体の人は型というものがないため模倣から入るのがよいかもしれません。
今回は池坊の華展を楽しませて貰いつつ、俳句の源流に少しだけ想いを馳せました。
焚火の話
柚子の剪定が終わりません。
昨日はクルマのタイヤがダメになるなど、いろんなことがあって畑作業に取りかかるのが夕方になってしまいました。
畑仕事をするよりも先に、剪定クズを燃やして、焚き火をしようと思ったら前日の雨でなかなか枝が燃えません。
ガスバーナーを使えばよかったのですが、ホームセンターに行くと、それよりも安い、チャッカマンと着火剤が売っていたので、どちらにしようか迷って、ちょっと値段の安い着火剤とチャッカマンにしました。
しかし、それが仇となって、なかなか火がつかなかったため、着火剤を全部使い切ってしまいました。
安物買いの銭失いとはこのことです。
結局、火が起こる頃には18:00になるメロディーが流れてきてしまい畑仕事は手付かず。
残念です。
ここから先は
川嶋ぱんだの、俳句雑誌「つくえの部屋」をはじめとした俳句活動は応援していただいている皆様に支えられています。また資金的な応援は、「気に入ったらサポート」からいただけます。たくさんの応援おまちしています!