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がんばろう北陸⑤仕事始めの日(2024. 1. 4)


能登半島地震のことを書きます。辛くなる方は読むのを控えてください。



今年は「喪中」ということで、正月はのんびりと過ごすぞ(=何もしないぞ)と楽しみにしていた私。
ところが、元日の地震でそれどころではなくなり、ばたばたと落ち着かないまま、仕事始めの日を迎えた。

勤め先の図書館は、大変なことになっていた。
先の震災の例もあるので、予想はしていたけれど、その場に立つと声も出ないのであった。同僚も然り。

書架からは大量の本が落ち、床の上に折り重なって散乱している。
落下した本は角が凹んだり、表紙が後ろ側に折れていたり、中にはちぎれてしまっているものも。なんとも痛々しい。

壁から固定金具ごと外れた9連のスチール製書架、配架されていた本もろとも前方の閲覧テーブルの方へ倒れ込んでいる…
人がいなくて良かった。

世の中には免震構造を備えた免震書架というものがあり、今回の地震でも本の落下は比較的少なかったそう。
日本は地震列島なのだから、地震対策にかかるお金を惜しんではいけないのだ、本当は。

天井の化粧パネル、ところどころ落下。
今にも落下しそうにぶら下がっている箇所もたる。柱や壁にひび割れ。
鉄筋の建物なのに床が軋む。どうなっているのか。
壁掛け時計落下。時計の針は4時10分すぎ。
床、閲覧テーブル、椅子の上に石膏の粉のようなものが降りかかっている。

観葉植物(スパティフィラム)2鉢は無事だった。
「君たちは無事だったのか(涙)」
健気な植物の姿に束の間、癒される。

図書館システムやネット環境は問題なし。
とりあえず仕事はできるが、ときどき余震があり落ちつかない。
頭上から何かが落ちてくる可能性もあり、ヘルメット装着。
うう、頭が重たい。

出入りの書店さん、新年のあいさつとお見舞いと、そこかしこの図書館や書店の様子を教えてくれる。聞くところでは、県内のある書店では、地震でスプリンクラーが誤作動を起こし、本を含む文具など、商品の大半が水浸しになったそう。おお、、気の毒すぎる。

今日のところは被害の程度を把握するにとどまった。
当面の間は臨時休館である。
どこもかしこも、大変な仕事始めなのであった。


読んでくださり、ありがとうございます。
過去を遡って書く日記ってあるのでしょうか(汗)
今日も北陸の伝統工芸品をひとつご紹介します。



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