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在宅介護*観察日記『義母帰る』

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要介護4(→5)の義母(90代)が特養からまさかのリターン。同居の義父(90代)はアルツハイマー型認知症が進行中。再びの在宅介護は夫(60代)が中心。老後ノープランの義父母を、引…
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#ケアマネジャー

no.7 義母が帰ってきた。4年ぶりの再会…

コロナに感染した義母であったが、幸い症状は軽く、無事に退所の運びとなった。高齢者施設で感染、重篤化して亡くなる方のことは、毎日のように報道されていたから、万一のこともあるやも知れぬ、とひそかに身構えていたが、杞憂であった。 義母の退所の日、わたしは仕事を休めず、お迎えには夫が行った。 夫の話によると、退所にあたって、たくさんの書類にサインをしなければならなかったそう。施設費の支払いをするだけと思っていたから、面食らったようだ。サインと支払いを済ませて、義母の荷物一式ととも

no.5 義母帰らない!?

いよいよ退所の日。 義母は本当に帰ってくるのか?当日になってもまだ、現実味がないのである。 義母がいないことが当たり前になってしまっているのだ。 結局、義母の部屋の片付けはあまり進まなかった。 片付けようとするのだが、まるで「大リーグボール養成ギブス」をつけているかのように体が動かなかった。 義母の退所は午後2時。 介護タクシーは、午後1時には施設に到着するとのこと。 片付けは午前中が正念場だ。 とりあえず、壊れた椅子2脚と義父母の部屋から出た生ゴミ、不燃ゴミを市のゴミの

no.4 準備その1…「福祉用具」をレンタルする。

要介護4の義母のためにレンタルした福祉用具は5つ。 ①在宅介護用ベッド  床ずれ予防のマットレス使用  背上げ、つま先上げ、高さを昇降するモーター式 ②落下防止のサイドレール  平たく言うとベッドの柵 ③サイドテーブル  ベッドで食事をするときに使用 ④車椅子  週1回のデイサービスを利用する際に使用 ⑤折りたたみ式スロープ   玄関の段差解消する。  車椅子での移動する際に使用。  広げて一方を上り框に掛けて、玄関にスロープを作る。 福祉用具のレンタルにも介護保険が適用

no.3 在宅介護のお買いもの…その1

義母が帰ったその日から在宅介護が始まる。 義母が入所して以来4年間、私は義母に会っていない。 ほかの家族も同じ。親戚も。 そのうち、3年間はコロナ感染防止のため、面会制限があった。 なかったとしても、同じだったと思う。 これまで、義母の「友だち」という人に会ったこともなければ、聞いたこともないから、おそらく友だちはいない。 なんというか、「会いに行こう」という気が起きない人なのである。 ケアマネ氏によると、義母は要介護度こそ、入所当時と同じ「4」のままだけど、いろいろと「

no.2 義母帰る…準備が超大変

昨年末、義母を特別養護老人ホームから退所させることを施設側に申し出た。退所後、誰が義母の世話をするのか、など聞かれる。その辺りの確認なしに、帰すわけにはいかないのだとか。なるほど。 退所日は2023年1月中旬の午後と決まる。 入所したのは2019年4月、当時、義母は90歳で要介護度は「4」だった。 持病もあったから、この施設が義母の終の住処になるのだろうと、思っていた。 が、しかし、義母は生きて再び、戻ってくる。 アンビリーバボォー(*_*) である。 施設のケアマネージ