come on baby①私のこと

こんにちは。
プロローグを読んでいただきありがとうございます。

 20代から30代前半の暮らしはほぼ仕事一色。キャリアウーマンというわけではなく、体力をかわれて「馬車馬のように働け」という指示のもと、右も左も仕事の日々でした。あるときぷつっと、すがすがしいほど吹っ切れて、退職。今度は働いていたとき我慢していた反動なのか、昔からちょっとやってみたい仕事を短期間ごとにやっていました。(歯科助手や本屋、ジューススタンド、アパレル、講師など)結局どれも長く続かず、周りは妊娠、出産と変化の連絡があるのに、私ができる報告は、「仕事やめた、仕事始めた」だけだな…と思うこともありました。

36歳のころ、仲の良い友達の妊娠をきき、悠長にも「どうしてうちはまだんなんだろねぇ~」なんていいながら、お祝いしていました。そのころから、ちらちらと脳裏に赤ちゃんの文字が流れていたけれども、なんとなくの流れてこれまで全く縁のなかった業界の正社員になり、仕事を始めました。

楽しく仕事をしている中でも、仕事の中で接する自分より年上の方に赤ちゃんがいることをしると「私もまだまだいけるかも」と自分を励ましていたり、どうして、周りは環境の変化(妊娠出産)があるのに私にはないんだろうと思うことがありました。

週5日勤務で電車通勤、仕事の日は、夕飯作って寝るくらいしか時間が取れない物理的制限を感じながらも、おいしいお菓子を食べたりおいしいランチにいったりして楽しみながらも日々通勤電車に乗っていました。

そのなある日の朝、通勤電車を待つ駅のホームで、「〇〇(私)さんには、赤ちゃんがいないのかな?」と心に声が聞こえたとき、駅のホームで突然、泣き崩れてしまいました。

20代から30代まで馬車馬のように働いていた会社を辞めたのは、自分の身体を守るためと、今後の家族計画のためがあった。なのに、何も進まず、それに対する行動をせず、私は仕事を変えてばかり。否、仕事が忙しくなくなったら子供ができるだろうと思っていた。

ただ、私には、一向に気配がない。


健康診断では特に悪いとこはない。そんなに焦らなくてもいつかはできるだろう。と焦ることなく日々過ごしていたけれども、そろそろ焦らなくてはいけない時期だ。自分は自然妊娠でいつかは、と思っていたけれども、その「自然妊娠」がここまでもこない。

人により家族の形はそれぞれだと思うけれども、私は、結婚生活の中で、妊娠するという経験がない日々が過ぎていく中で、頭の隅にある「子供」の意識がどんどん小さくなり、年月が経つたびに、「まぁ、こんな感じなのかな?」と、そのうちに自分のなかの妊娠(赤ちゃん枠)に蓋をしてたことに気が付いたのです。

「〇〇(私)さんには、赤ちゃんがいないのかな?」

駅のホームで突然、自分が欲している赤ちゃんに蓋をしていたことを思い出せました。私が一番やりたかったことは、仕事やめる、仕事始めた、、、ではなくて、自分の赤ちゃんを育てることだ。それに気が付いたとき、3年弱勤めた会社を退職し、不妊治療の説明会に参加をしていました。それが38歳の4月。

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