真夜中の電車

ゆるやかなリズムを刻みながら
明かりを消した電車が
真夜中のレールの上を
走ってゆく
眠りにつくために
つかのまの
安らぎの

朝は眠そうな客を乗せ
夜はほろ酔いの客を乗せる
昼の子供たちは
先頭車両に乗り
運転席のうしろから
どこまでも続くレールを
嬉しそうに見ている

月明かりに照らされて
今日一日の仕事を終えた
電車が走ってゆく
人々の夢を乗せ
明日また元気に
走るために。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?