思い出の場所

思い出の場所に

久しぶりに行った

昔から好きな場所だ

心が苦しい時

いつもここへ来た


青い空が広がり

川がその空を映し流れてゆく

夏の太陽はあちこちに

美しい木漏れ日を作り出す


全ては移り変わるもの

なのに何も変わっていないように見えて

あの頃、心慰められた日と同じく


雀や鳩はえさを探して歩く

その表情は明るく

嬉しい労働といったところ

目の前の大きな一本の木は

あの頃と変わらず

そこに立ち続けている

この暑さの中

日陰に入らず

歩き疲れた人のため

日陰を作る

利他の精神


あの頃の私より

少しは成長したでしょうか?

思わず

そう尋ねたくなる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?