木彫りの熊(叔父さんの話)
母の弟である叔父さんが亡くなっていたと連絡があった。
「いた」と言うのだからきっと発見には少し時間が掛かったのだろう。
母は六人兄弟で叔父さんは下から二番目の長男だ。
警察が来るなど話していたという事は死後何日か経過していたのかもしれない。
まだ詳細はわからない。
叔父さんはとにかくお酒大好きな人で文字通り「浴びる様に飲む人」だった。
私の両親共に日本最南端の出身なので飲んで騒いで歌う事は日常だった。
小さい町なので父も叔父さんを小さい頃から知っていて兄弟の様な関係でもあ