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ふみあきと5年ぶりにセックスした話.6 【自宅ソロワンマン】

それまで私は、
私が拒否することでふみあきの心を傷つけ、
そうして心が傷ついたふみあきが可哀想なんだと思っていた。

でもそれと同じく、かそれ以上か、
可哀想なのはちんこ本人だということを、実は知らなかった。
そこまでは想像できていなかった。

風呂、着替え、寝転びなど、普段の生活の中でふみあきのちんこは何回も見てきている。無論、垂直でも見ている。
あの夜−意味なく立ち上がり、迷子のようにどこにも入れてもらえず、
見るみるうちにしょぼんで、うな垂れ、力尽きる、という「通し」をライヴで観たことは、私の心に衝撃を与えた。心を動かした。

いかにコミュニケーションの形が多様化しようとも、配信が当たり前の世の中になっても、生で観ないと伝わらないことというのは沢山ある。
私がふみあきに5年5ヶ月してきたことが、どういうことだったのか。
どれ程ひどい人間だったか。
それだけでなく、これから先もその態度をやり続けた先に待つ、ちんこの死する姿。そういったものを全てあのちんこが物語っていた。

時間にして、2分くらいだったろうか。もう少しはあっただろうか。

ふみあきのあんなに哀しい顔を見ても、私は何も、本当には分かっていなかった。それまでの自分の生ぬるい考えを捨て、私はもう一度強く決意し直した。「絶対に、ふみあきともう一度セックスする。」

あれがあいつの、ラストライブだ。

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