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統率者初心者向けデッキ「空の探検、ジェム・ライトフット」

はじめに

お久しぶりです。
ヤキソバライターです。

今回は、ワタシがよくプレイしているカードゲーム、Magic:The Gathering(以下、MTG)のデッキ紹介をしたいと思います。

MTGにはいろいろな遊び方があるのですが、ワタシが最近ハマっているのは「統率者戦」という遊び方です。

統率者戦

統率者戦は、1体のヒーローを決めてそれを中心にしたデッキを組んで遊びます。このカジュアルな多人数戦フォーマットでは、まず伝説のクリーチャーを1枚「統率者」として選び、選んだ統率者の固有色のカードでデッキを構築します。


デッキの構成
統率者 1枚(伝説のクリーチャー)
その他のカード 99枚
基本土地を除き、各カード1枚ずつのみ使用可能
統率者の固有色のカードのみ使用可能
「禁止カード」に指定されている一部のカードは使用不可


ゲームの進行
初期ライフは40点
各プレイヤーの統率者を統率領域に置いた状態でゲームを開始する
ターンは時計回りに進行
最後まで生き残ったプレイヤーの勝利となる

MTG公式ホームページより

プレイ人数は基本的に4人で、バトルロイヤル形式でゲームが進行します。
他の遊び方では1対1での対戦が多いので、これが統率者戦の醍醐味ともいえます。
4人がそれぞれ別な動きをするため、プレイ体験がまったく同じになることは少なく、いつも新鮮な気持ちでプレイすることができます。

しかし、MTGをほとんどプレイしたことのない初心者の方には少し難しいのも事実です。
使えるカードは発売されているほぼすべてのMTGカードであり、自分以外の3人の動きに常に気を配らなければなりません。
また統率者戦ならではの複雑な動きをするカードも多く、慣れていないとゲームについていくことも大変だと思います。
特にポケモンカードゲームやデュエルマスターズなどと違い、MTGには相手ターンに自分のカードをプレイすることができます。
そのためカードをプレイするタイミングにも注意しなければいけません。

そこで今回は、初心者の方でも統率者戦の魅力を体感してもらえるようなデッキを紹介しようと思います。

統率者

そこで選んだ統率者がこちら!

空の探検、ジェム・ライトフット

《空の探検、ジェム・ライトフット》
飛行、警戒
あなたの終了ステップの開始時に、このターンにあなたの手札から呪文を唱えていなかった場合、カード1枚を引く。

こちらは記事執筆時点での最新弾のブースター・パック「サンダー・ジャンクションの無法者」に収録されている伝説のクリーチャーです。
このブースターでは西部劇のような次元が舞台となっており、多元宇宙中から様々な「無法者」たちが集まってきています。

ジェム・ライトフットさんはそんな次元に住んでいる遊牧民の1人で、「空の探検」という二つ名を持っています。
男性か女性かは設定上明言されていませんでした。

このカードは、まず「飛行」と「警戒」という2つのキーワード能力を持っています。
飛行」は、「飛行」や「到達」といった能力を持たないクリーチャーによってはブロックされない能力で、これがあるだけで戦闘が有利に進みます。
警戒」は、攻撃してもタップされない能力で、攻撃した次のターンにもブロックに回ることができ、攻守両面で役立ちます。

そして、2つ目の能力「あなたの終了ステップの開始時に、このターンにあなたの手札から呪文を唱えていなかった場合、カード1枚を引く」です。
この能力を有効利用しようとすると、自分のターンにカードをプレイできなくなってしまいます。
しかし、相手のターンにプレイできるカードをデッキに採用することでそのデメリットは軽減することができます。

手札の枚数は、そのまま行動できる選択肢の数になるため多ければ多いほど有利です。
そしてMTGの特徴でもある、「相手ターンに行動すること」が理解しやすくなるので初心者向けの統率者にピッタリだと思います。

またMTGでは、カードの色にもそれぞれ特徴があり、ライトフットさんの固有色である、白と青にもそれぞれ意味があります。


白は平和や秩序、法や正義を司る色となっている。
攻守のバランスがとてもよく取られており、兵⼠や騎士、天使といった種族の多くが白のカードに属している。

⻘は水や⼤気、⾼度な知性や精神を体現している。
多くの知識を用い相手の呪文を無力化し逆に利用したりというように、相手の攻めをかわしながら相手を追い込む戦い方を得意としている。

MTG公式ホームページ

これを見ると、少し難しく感じますが特に気にしなくてもゲームはプレイできるので安心してください。

それではデッキリストです。

なるべく安く組む&効果のわかりやすいカードを採用することに重きを置いています。
予算的には、おそらく一万円以内で収まるくらいの価格だと思います。

クリーチャー

基本的にクリーチャー・呪文は自分のターンにしか唱えられません。
しかし、それでは統率者であるライトフットさんの能力を活かせないので、工夫をしました。
瞬速」という能力を持ったクリーチャーを多く採用しています。
この能力を持っているクリーチャーは相手ターンでもプレイできるのです。
いつでもプレイできるので、相手に対して奇襲をしかけたり、相手の意表を突いたりすることで上手に立ち回りましょう。

《幽体の船乗り》
瞬速」1マナ1/1飛行。4マナ払うと1枚ドローできる。

《待ち伏せの降下兵》
瞬速」2マナ1/2飛行。5マナ払うと自軍のクリーチャー全体をパワーアップできる。

《聖戦士の奇襲兵》
瞬速」2マナ3/1。1マナ払ってこれを生け贄に捧げると、アーティファクトやエンチャント1つを破壊できる。統率者戦では、強いアーティファクトやエンチャントがよく使われるため、その対策。

《プレーリードッグ》
2マナ2/2。自分のターンに手札から呪文を唱えていなければ、自身をパワーアップしていく。かわいい。

《塩水生まれの殺し屋》
瞬速」2マナ2/1。対戦相手のターン中に呪文を唱えると自身をパワーアップしていく。

《峡谷の蟹》
2マナ0/5。自分のターンに手札から呪文を唱えていなければ、1枚ドローして1枚捨てる。

《魅惑の悪漢、マルコム》
瞬速」2マナ2/1飛行。プレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、これの上に合唱カウンター1個を置く。1枚ドローして1枚捨てる。そのとき4個以上の合唱カウンターがあるなら、その捨てたカードをマナ・コストを支払うことなく唱えられる。

《幽体の敵対者》
瞬速」2マナ2/1飛行。戦場に出たときに2マナを好きな回数支払える。そうしたなら、その回数分自身をパワーアップし、その回数に等しい数までアーティファクト・クリーチャー・エンチャントをフェイズ・アウト(場にいないものとして扱う)できる。全体除去(例、場のすべてのクリーチャーを破壊する)などから身を守りたいときに。

《エイヴンの阻む者》
瞬速」3マナ2/2飛行。戦場に出たとき、唱えられている呪文1つを追放できる。相手はあとでそれを唱えられるが、2マナ支払わないといけない。先延ばしになるだけだが、ピンポイントで使うと相手の計画を崩せる。

《エイヴンの思考検閲者》
瞬速」3マナ2/1飛行。対戦相手がライブラリーから何かを探すとき、代わりにライブラリートップ4枚から探させる。統率者戦ではサーチカードもよく使われるので、その対策になる。

《ガーディアン・オヴ・フェイス》
瞬速」3マナ3/2。戦場に出たとき、自分がコントロールしているクリーチャーを好きなだけ対象とし、フェイズ・アウトできる。全体除去などの対策。

《聖なる乳牛》
瞬速」3マナ2/2飛行。戦場に出たとき、2点ライフを回復し、占術1を行う。

《クチルの側衛》
瞬速」3マナ3/1。戦場に出たとき、3つの能力から1つを選ぶ。どれも優秀な能力なので使いやすい。一番使いやすいのは、2点ライフを回復し、占術2を行うモード。

《人狐のボディガード》
瞬速」3マナ2/2。戦場に出たとき、狐でもこれでもないクリーチャー最大1体を対象とする。これが戦場を離れるまで、追放できる。ライトフットなど重要なクリーチャーを守りたいときに使える。

《エラントとジアーダ》
瞬速」3マナ2/3飛行。いつでもライブラリートップにあるカードを見られる。ライブラリートップから、瞬速や飛行を持つ呪文を唱えられる。統率者をこれに入れ替えて遊ぶこともできる。

《間欠泉ドレイク》
3マナ2/3飛行。自分のターン以外で、呪文を唱えるためのコストは{1}少なくなる。

《敏捷な妨害術師》
瞬速」3マナ3/1飛行。3マナでサイクリング(手札からこのカードを捨てて、1枚ドロー)すると、相手の起動型能力か誘発型能力1つを打ち消せる。

《門の魔道士》
瞬速」3マナ2/2。攻撃クリーチャー指定ステップ中に戦場に出たとき、攻撃クリーチャー1体を対象とする。それが攻撃するプレイヤーやパーマネントを選び直せる。多人数戦ならではの駆け引きを生んでくれるカード。

《波破りの海馬》
3マナ2/2。対戦相手の各ターン内で初めてあなたが呪文を唱えるたび、カードを1枚ドローできる。

《托鉢する者》
瞬速」4マナ3/4。対戦相手1人が2枚以上のカードを引くなら、代わりに自分と相手がそれぞれカード1枚ドローする。フレーバーテキストが好き。

「特定の者のみが恩恵にあずかるのでは正義とは言えない。」

フレーバーテキスト

《無私の従者》
瞬速」4マナ1/1。戦場に出たとき、このターン、自分が受けるすべてのダメージを軽減する。そして軽減した分だけ、自身をパワーアップする。

《冷静なスフィンクス》
瞬速」4マナ5/3飛行。自分が呪文を唱えていないターンの間、呪禁を持つクリーチャー。

《シスルダウンのしもべ》
瞬速」4マナ1/3。自身以外の白と青のクリーチャーにそれぞれ+1/+1修正をする。ライトフットさんのように白でも青でもあると+2/+2修正される。

《ギスゼライのモンク》
瞬速」5マナ3/2飛行。戦場に出たとき、相手全員のクリーチャーをすべてタップする。

《忌むべき者の世話人》
瞬速」5マナ1/4。自分のターンに手札から呪文を唱えていなければ、飛行を持つ2/2のトークン1体を生成する。

《嘲笑う呪文乗っ取り》
瞬速」5マナ3/3飛行。戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしている呪文1つを追放する。これが攻撃するたび、その追放されているカードをマナ・コストを支払うことなく唱えられる。

《大食の巨大鮫》
瞬速」5マナ5/4。戦場に出たとき、アーティファクト・呪文1つかクリーチャー・呪文1つを対象とし、それを打ち消せる。サメのくせに器用。

《吸収するウェルク》
瞬速」6マナ1/1飛行。戦場に出たとき、呪文1つを対象とし、それを打ち消せる。そして、これの上にそのマナ総量分の+1/+1カウンターを置く。大物の呪文を打ち消せれば、超パワーアップも狙える。

《奔流の機械巨人》
瞬速」6マナ5/6。戦場に出たとき、自分の墓地からインスタント・カード1枚をマナ・コストを支払わずに唱えられる。唱えたカードは追放されてしまうが、インスタントが多いこのデッキでは使いまわすカードには困らないだろう。個人的に昔お世話になったので大好きなカード。

《凶時の天使》
瞬速」7マナ5/4飛行。戦場に出たとき、手札から唱えていた場合、すべての攻撃クリーチャーを追放する。相手から一斉攻撃を浴びせられそうなときに助けてくれる天使。

《船砕きの怪物》
瞬速」7マナ7/8。打ち消されない。自分が呪文を唱えるたび、相手の呪文を手札に戻すか、土地でないパーマネント1つを手札に戻せる。一度出てしまうとなかなか強い。

《古き石の偶像》
瞬速」10マナ12/12。この呪文を唱えるためのコストは、攻撃クリーチャー1体につき{1}少なくなる。死亡したとき、トランプルを持つ6/12のトークン1体を生成する。

インスタント

相手のターンに動く特性上、インスタントは多く採用しています。自分のターンでしか使えないソーサリーは1枚も採用していないという徹底ぶりです。

《糾弾》
攻撃クリーチャーをライブラリー下に戻せる。自分のクリーチャーにも使える。

《剣を鍬に》
クリーチャー1体を追放できる。代わりにライフを回復させる。

《猿術》
クリーチャー1体を破壊できる。代わりに類人猿に変える。

《ヘリオッドの介入》
Xマナ呪文。アーティファクトやエンチャントX個を破壊する。またはプレイヤー1人はXの2倍のライフを回復する。

《対抗呪文》
どんな呪文でも打ち消せる。

《否認》
クリーチャーでない呪文を打ち消せる。

《現実変容》
クリーチャー1体を追放できる。代わりに2/2のクリーチャーに変える。

《断絶》
クリーチャー1体を手札に戻す。土地2つをアンタップできるので実質無料。

《過大な贈り物》
パーマネント1つを破壊する。代わりに3/3の象に変える。

《スフィンクスの啓示》
Xマナ呪文。X点のライフを回復し、X枚ドローする。

《真夜中の一撃》
土地でないパーマネント1つを破壊する。代わりに1/1の人間に変える。

《大あわての捜索》
2枚ドローして、2枚捨てる。土地3つをアンタップできるので実質無料。

《変身術士の戯れ》
プレイヤー1人がコントロールしているクリーチャーすべてをそのターンの間1/1のカエルに変える。攻守両面で役立つカード。

《巻き戻し》
クリーチャーでない呪文を打ち消せる。土地3つをアンタップできるので実質無料。

《残骸の漂着》
貴重なインスタントの全体除去。追放なので後腐れがない。除去したプレイヤーには土地を与えてしまうため、タイミングを考えて使おう。

《霊気化》
攻撃クリーチャーすべてを手札に戻せる。トークンなどは手札に戻らず消滅するため、タイミングを考えて使おう。

《巻き直し》
どんな呪文でも打ち消せる。土地4つをアンタップできるので実質無料。

《隔離》
土地をすべて手札に戻す。統率者戦では土地をたくさん出して強力な呪文を連打するデッキも多いので、リセットボタンとして良い。自分の土地も手札に戻る点に注意。

《ミラーマッチ》
攻撃クリーチャーと全く同じトークンをそのクリーチャーをブロックしている状態で生成できるカード。文字通りミラーマッチが発生する。運が良ければ相手のクリーチャーを全滅させられるかも。

エンチャント

エンチャントも本来は自分のターンでしか唱えられないです。
しかしキーワード能力「瞬速」を持ったエンチャントを採用することで、その問題を解決しました。

《ピラニアによる摂食》
瞬速」エンチャントされているクリーチャーは能力をすべて失い、1/1のスケルトンになる。カード名をよく表している。

《長魚の陰影》
瞬速」エンチャントされているクリーチャーをパワーアップさせ、もしものときはこれを破壊することでそのクリーチャーを守る。

《神秘の制圧》
瞬速」エンチャントされているクリーチャーは能力をすべて失い、-2/-0の修正を受ける。能力が強い相手に。

《法魔道士の束縛》
瞬速」エンチャントされているクリーチャーは攻撃とブロックが封じられ、起動型能力が起動できなくなる。

《凍止》
瞬速」戦場にでたとき、エンチャントされているアーティファクトやクリーチャーをタップし、アンタップできなくさせる。加えて能力も失わせる。

《ヘリオッドの指図》
瞬速」自軍のクリーチャーに+2/+2修正を与える。攻守両面で使えて相手の計算を狂わせられる。

アーティファクト

アーティファクトは統率者戦ではおなじみのものを採用しました。
自分のターンでしか唱えられないため、可能な限りライトフットを出す前にプレイしましょう。

《太陽の指輪》
統率者戦定番カード。

《秘儀の印鑑》
統率者戦定番カード。

《アゾリウスの印鑑》
色マナ変換カード。

《乳白色のダイアモンド》
白マナを出すカード。

《空色のダイアモンド》
青マナを出すカード。

《思考の器》
手札の上限枚数がなくなる。無限の手札を目指そう。

《統率者の宝球》
好きな色のマナを出せる。生け贄に捧げると1枚ドロー。

土地

土地も予算に合わせて安くしてあります。強い土地を手に入れたら入れ替えてみるのもいいかもしれません。

《アゾリウスの大法官庁》
色の合うバウンスランド。

《統率の塔》
統率者戦定番カード。

《解体爆破場》
相手の基本でない土地を破壊できるカード。代わりにお互いライブラリーから基本土地を1枚出せる。

《寓話の小道》
基本土地限定のフェッチランド。お財布の強い味方。

《氷河の城砦》
色の合うチェックランド。

《灌漑農地》
色の合うサイクリングランド。

《島》
基本土地。

《ムーアランドの憑依地》
無色しか出ませんが、2マナ払って自分の墓地のクリーチャーを追放すると1/1飛行のトークンが出ます。呪文ではないので、ライトフットさんの能力も邪魔しません。

《平地》
基本土地。

《大草原の川》
色の合うバトルランド。

《聖遺の塔》
手札の上限枚数がなくなる。無限の手札を目指そう。

《不穏な投錨地》
3マナ払うと2/3飛行になれる土地。呪文ではないので、ライトフットさんの能力も邪魔しません。攻撃するたび、地図トークンも出ます。

《啓蒙の神殿》
色の合う占術ランド。

おわりに

今回は初心者の方でも統率者戦の魅力を十分に楽しめるようにデッキを組んでみました。
新しく「瞬速」を持っているカードが登場したら、またアップデートをかけていくのも楽しいと思います。
統率者戦は同じデッキを使っていても、まったくおなじ盤面になることが少ないので飽きずに楽しめるのがいいところですね。

ワタシは月1度開催されている、玉川MTG会というイベントに毎月参加していますので興味のある方は遊びに来てくださいね!

もしこのデッキを組んできてくれる方がいたら、飛んで喜ぶと思います。
その時は対戦よろしくお願いします。


ぜひサポートを。いただいたサポートはnoteを考えるときに吸うたばこ代に使わせてもらいます。