海外の薬の名前がピンとこない問題:特に混乱した薬7選
みなさんは、海外の薬を扱った事はありますか?
私は途上国で3年ほど医療活動に参加しましたが、薬の名前がわからず随分と苦労をしました。同じ薬でも発音が違う、そもそも名称が違うなどがあります。今回は、その中でも特に混乱した薬を7つピックアップしてご紹介します。
これから現地で医療活動をしたい人には役に立つはずです!
1. レイシックス
まずは「レイシックス」から。
みなさんはレイシックスと聞いてピンときますか?私は当時全くピンときませんでした。
実はこれ、利尿剤の「ラシックス」のことです。ラシックスを英語表記にすると「Lasix」となり、「La」の部分を「ラ」ではなく「レイ」と読んでいるんですね。少し読み方が違うだけで別の薬かと思いますよね。
また、ラシックスの成分名であるフロセミド(Furosemide)も「フロセマイド」と呼ぶ人もいました。こちらは「i」の部分を「イ」ではなく「アイ」と読むパターンです。
2. コーディン
お次は「コーディン(codeine)」です。英語表記を見ればおおよその見当はつくかと思いますが、できれば発音を聞いてもらいたいです。https://dictionary.cambridge.org/pronunciation/english/codeine
これは鎮痛剤や咳止めの「コデイン」のことです。
3. モルフィン
お次は「モルフィン」です。「フィ」の部分は下唇を噛んでくださいね。「f」の発音です。
これは麻薬性鎮痛薬の「モルヒネ」のことです。英語では「morphine」と表記され、「ph」が「f」の発音になるなど、日本語の発音とは随分違いますよね。
4. パラセタモール
では、パラセタモールは聞いたことがありますか?
海外経験のある方ならご存じかもしれません。実はこれ日本でおなじみの「アセトアミノフェン」のことなのです(商品名はカロナール)。どうやら日本やアメリカなど一部の国ではアセトアミノフェンと呼びますが、多くの国では パラセタモールと呼ぶみたいです。英語表記はparacetamol です。
5. コートリモキサゾール
こちらは英語表記でCo-trimoxazoleとなります。日本だと聞いた事ないですよね?
これはスルファメトキサゾールとトリメトプリムの合剤であるバクタ(商品名)やダイフェン(商品名)の事です。これもパラセタモールと同様に、日本での成分名と全く違う名称となっています。商品名も色々あってなかなかしんどいです:Baktar、Septrin、Septra、Bactrimなど。
また日本では限られた場面でしか使われないバクタですが、一部の途上国ではよく使われます。
6. セーリン
お次はセーリン、なんか可愛い名前ですよね。
セーリンとは、生理食塩水のことです。英語表記をすると「Saline」となります。
別の名称としては「SODIUM CHLORIDE」や「Normal Saline」があります。
7. グリセリルトリニトレート
それでは最後に、グリセリルトリニトレート(glyceryl trinitrate)です。個人的には、これが最も混乱しました。
これは狭心症発作薬でお馴染みのニトログリセリンの事なのですが、どう見ても名前が全然違いますよね。こちらも日本での成分名と全く違う名称となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これ現場でいきなり言われたらピンときませんよね。パターンとしては大きく次の2パターンがあり、発音が違う、名称が違う、が挙げられます。現地でわからない薬の名前があれば、今回の記事を思い返してみて下さい。案外ヒントになるかもしれません。
以上です。最後まで読んで頂きありがとうございます。
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