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プライド

ローリーさんの一連を読んだ
ブチ切れを抜かれて炎上なんてまあまああるけど
印象がない人だったから余計に驚いた

良い悪いで言うなら言うまでもなくやりすぎだったとは思う
でも本当にやりすぎなのか?とも思う
こんな風にはしなくとも
プライドをぐしゃぐしゃに折られて
ヘラヘラ笑えるか、自分に置き換えてもまるで自信がない

でも、Twitterでアレをやれるのは
ちょっと凄いなとも思う
手法は絶対的に違うんだけど

実際問題、全人生をかけてやってきた事に対して
自分の客に「全然伝わってませんでした」なんて感想
そんな悲しい話があるだろうか

確かに音を出した先の解釈において湾曲は避けられない
出音がどう、だって事だって分からないのが普通
そもそも今回のケースは職種上とても稀なケースなのもわかる
けど、それにしても。とてもとても苦しい気持ちになる
オマージュへの純度を高めるような事は自分はした事がないけれど
それでも。どんな気持ちになるかは想像がつく
哀しい

それともう一つ

「ただただ音楽がすきで聞いてきたネズミです」

これが何より切なかった
芸事に生きている以上、なんでかは知らんが
ゴミカスみたいな扱いを受ける事は避けられない
チンドン屋みたいな風に見られることもなくはない
事実そんな場面だってある
「残っているプライドがあるとするならば
その時全力で演奏をする事」って書いてたのは
きっとそういう部分も死ぬほど見てきたからだと想像している
実際モノ扱いされた事もない訳じゃない

女に食わせて貰って、楽器も買って貰って
飲む打つ買うで音出して好き勝手遊びまわってるのがミュージシャン
そんなレッテルを張られたりもする
確かにそんなゴミみたいな奴もいるし、タニマチも存在する
憧れ続けたプレイヤーとのセッションが叶って
合間の雑談の中、港区で飼われてるのを聞いてがっかりしたばかり
勝手にやってる事
見下げられる原因なんて確かに幾らでもある

楽器と機材の支払いが追い付かないから
公園の水で腹を満たして
毎月4回も5回もライブするとノルマが払えなくなるから
外国米と塩の暮らし
ツアーでバイトが出来なくなるから
頭を下げてパンの耳を貰いにいく生活
向かう先は床が広く見えるハコ
止まる水道と電気
いつ来るかわからない仕事の為に唯一止めない携帯電話
二丁目でしゃぶれば楽になるんかなーとか
笑えない冗談と一緒に飲んだ泥なんてもう数え切れない位
貧乏話なんて幾らでもある
実際生活が立ち行かなくなって消えていく奴なんてザラだし
部屋中に変な文字書いて張り付けまくって夢に食われた奴や
借金で苗字替えるために結婚してリセット
なんてのも

そういう生き方を崇めて欲しいなんて更々思わないし
えらいねすごいねなんてのもよくわからない
馬鹿が突き抜けるとそうなるってだけで

ただ、自分で自分を見下げるのは何なんだ
さっきの一文みたいなのを上が言ってるのを聞く度
本当に苦しい気持ちになる
上が金主にえへえへ媚入れるのを見る度に
本当に切ない気持ちになる
プライドで飯は食えない
確かにそう
綺麗事じゃ何も救えない
それもそう

でも自分を見下げるのはなんか違う
ポジショントークだとは思ってはいるものの
本当にそう思ってない事だけは信じたいなと思う気持ち
言葉にし続けると気付かないうち本当にそうなってしまうから

そんなような事考えてる間に忘れかけてた目標を思い出した
ありがとうパイセン

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