第十六話 パクリ、被り

何のジャンルにしたってよ、

この問題に直面してしまうのが世の定め。

なんつって。

パクリ、被り、トレース、オマージュ、インスパイア…

人と似たような作品を故意でやっているのか?

はたまた、たまたま似てしまったのか?

こればっかりは、100%の真実は本人にしか分からない事だと思うんだけれど。

僕はアーティストや芸術家といった職に就いている訳ではないので基本的にはこういった物に対して距離がある生活を送っているが、

趣味に関しては少し話が変わってくる。

ラジオのネタメールだ。

どうしても、素人のネタメール何ていうのは何処まで行っても素人なので絶対に被りというものが発生してしまう。

ただ、これが被りではなくパクリの場合また話が拗れてしまう。

一言一句全く一緒ならこれはパクリだ!と声を大にして言えるかもしれないが、

一部変えている、もしくは一部以外は全部変えているなんて言ったら正直パクリなのか被りなのかは本人にしか分からない。

全ラジオを聴いている訳ではないので正直凄く偏った意見になると思う。

僕が聴いている限りではあるあるネタっぽい短文コーナーは凄くパクられやすいように感じる。

少し前に真空ジェシカのラジオでも問題になったし、霜降りのラジオでも度々Twitterでパクリを指摘しているのを見かける。

恐らく、あるあるネタはネタメールとして書きやすいし当てはめやすいのだろう。

これは、完全に偏見だがネタメールをパクる人は恐らくあまりネタメールを書いておらず年齢も割と若い世代の子が多いような気がする。

ただ、有名ハガキ職人と言われるような人だって全然パクっている可能性なんてあるからね。

それが意識的か無意識的かはさて置き。

僕個人的な意見として、自分のネタがパクられようが正直別に何とも思わない。

僕のネタが面白いと思ってパクっちゃったんだなぁ位だ。

目くじら立てて、『これ俺のパクリだろ!』なんて全く思わないのだ。

というのも、先程書いたパクリの限度の話に戻るが一部以外全部変えているパクリ方というのはフォーマットや人物も入っている。

テーマが明確に決まっていないあるあるネタのコーナーで特定の芸能人(仮に生島ヒロシだと仮定する)でめっちゃウケた人がいて、

翌週に生島ヒロシのネタメールを送った本人以外にも生島ヒロシメールは絶対に番組に送られてくるがじゃあ果たしてこれはパクリじゃないのか?

多分メールを送っている人間からすれば、

『いやいや、これは皆で使って良い共有財産でしょ。』

と都合のいいように解釈するだろう。

その解釈が正しいかどうかは各々の判断になると思うし、その解釈に対して意見がある訳ではなく要は境界線が難しいよねって話。

ただ、自分のネタがパクられようが何とも思わないが自分がパクったと思われる事に対しては話が変わってくる。

言葉だけなので何とも説得力にかけてしまうが、

自分は人のネタを絶対にパクらない。

少なくても意識的には。

自分の書いたネタでウケる事に美学を感じているというよりは、

パクる事で後味が悪くなるからだ。

もっと言うと、パクってないのにパクったと思われる事自体にもそこそこの嫌悪感を感じるからあるあるネタみたいなコーナーにもある時から殆どが送るのを辞めた。

長文専門という借金拵えてハード系のAVにしか出なくなったAV女優のような立ち位置だ。

苦行のような仕打ちを自分に課している。

ただ、長文専門には長文専門のハード系のAVにはハード系AVの良さがあると思うようにしている。

マニアにはたまらないとか。

人と違う道を行くハードボイルドを気取れるとか…

いや、良く考えたら何にもないな。

長文書きすぎて末期は家のベランダの壁に頭打ち付けてたし。

これは一部の人の心理だと思うが、

メールパクってでもラジオのノベルティが欲しいという人もいるだろう。

確かに、自分のメールじゃ採用されないからパクっててでも採用されてノベルティゲットしたい!という気持ちは分からなくもない。

自分でしようとは思わないけど、

例えば過程をすっ飛ばして結果が欲しいという意味では、RPGで最初から最強だとしたらラッキーだと思うタイプではあるし。

それに僕はラジオリスナーで唯一と言っていいかもしれないが、ノベルティに全く興味がない。

貰ったステッカー半分位どっか行っちゃってるし。

そういうのもあってパクろう!とは考えないのかもしれない。

もし、これを見てるこれからメールパクろうと思ってるキッズは俺の過去のメールだったら好きにパクってもいいよ。

許可も別にいらないし。

まぁ、時事の長文ネタが殆どだからパクるの難しいのかもしれないけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?