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静かな湖畔の森の陰から

朝晩は空気が透き通るようになって、少しづつ秋の終わりと冬の到来を感じます。
10℃かな、冬の境目は。


僕の住んでいる九州は、冬に雪はほとんど降りません。

昨年の寒波の際にうっすら積もりましたが、雪慣れしてない我々九州民は大パニックで、高速道路は通行止め、福岡-北九州間は車で1時間のところが6時間の渋滞。チェーンの巻き方なんて、ほぼみんな知りません。

冬の北海道に行った時に道路の脇に雪の壁ができてる中、バスの運転手さんがアイスバーンをナチュラルにドリフトして涼しい顔してたり、スーパーの駐車場で雪中ジムカーナ大会が繰り広げられてたり、みんな頭おかしi もとい、雪の経験値違いすぎ!と驚いたものです。


キャンプが好きなのでキャンプ系YouTubeをよく見るんですが、人気の人ほどやってるんです、雪中キャンプ。
九州でも山間部は多少積もるものの、道中はチェーン規制されるし行ってもそんな積もってないし、どうせなら豪雪地帯でキャンプしてみたいんです。かまくらとか雪だるまとか作ってみたいのよ。(作るとは言ってない)

近場で豪雪地帯といえば日本海側の山陰。冬の中国道を走ってると山口ICから北は、いきなり雪が積もってて景色が違うんです。
でも鳥取、島根まで行く根性はないので山口の北部でキャンプ場を検索したら、あったのよ良さげなところが。

いきなり雪の中行くのは躊躇うので下見と冬キャンプの予行演習を兼ねて、まずは紅葉を楽しもうではないか!と山口市徳地へ来ました。



徳地は鄙びた山村ですが歴史は古く、良質な木材を産出するので奈良の東大寺に木材が使われたそうです。どうやって運んだんだろ。その際に東大寺の僧が製紙技術を伝えたとか。
あと、宇多田ヒカルのお父さんの出身地だそうで、宇多田家代々のお墓があるそう。
急に格調高い場所のような気がしてきた。

初めて行く土地の歴史や文化を少し知っておくことで、リスペクトできるし感慨深くもなれるので、より楽しめてお酒も美味くなるのよ。

紅葉見に来たけど色付かず枯れかけ。
湖畔だけど渇水で水量少ない。

ま、想定通りいかないのがキャンプです。

冬キャンプ想定なのでタープで過保護張り。
結露対策、目隠し、風避け、雨避け、日差し防止、などなど、面倒だけどなるべくタープ張る派です。
撤収時にテントが結露してないと楽なんですよね。

日が落ちると急に冷え込んでくるのでいよいよ焚き火開始です。
ブルーモーメントが美しいのよ。


酒カスなので、グラストップスモーカーというものを買ってみました。
手軽にお酒やおつまみに燻製ができてまぁ便利。

スマホのカメラにうまく撮れなかったけど、見上げると満天の星空でした。
焚き火と星空眺めてるだけで呑めちゃうのよ。


少食ですが、お肉だけは焼きます。
表面を焼いてしばし休ませる、という技を覚えたのでだいたいうまくできるようになりました。
このお肉は少し薄いので、あまりおいしそうに見えないなぁ。


22時になる頃に、計ったようにちょうど薪が無くなります。
焚き火の終わりは、いつも寂しい。

外は冷え込んできましたが、幕内は暖かいです。
ガスのヒーターは一酸化炭素中毒が怖いのである程度暖まったら消しますが、オイルランタンは灯りだけでもほんのり暖かいのでずっと点けてます。

フュアハンドは一晩中保ちますが、小鹿ちゃんはタンク容量が少ないので数時間しか保ちません。サイズ感はダイソーの300円のポーチにちょうど収まるくらいなので気に入ってるんだけどなぁ。


朝起きると雨降ったん?って思うくらい超絶結露ってました。
いつもタープ、テント、グラウンドシートなどはある程度干してから畳むんですが、山影で日がようやく見えたのが8時半頃。しかもちょっと曇ってる。
11時チェックアウトなので、ギリギリまで計算しながら干してました。
おかげで最後バタバタです。


本当にキャンプってめんどくさい!
けど帰ったらすぐに次はどこに行こうかな、って考え始めちゃうんです。
業務の関係で平日休みの幸せな環境も来年6月で終わっちゃうので、今のうちにまだ行ったことないキャンプ場に行ってみたいんです。

12月は繁忙期だし、今年はあと何回キャンプ行けるかな。


あ、前回の記事ご覧になってくださった方には申し訳ない!
熊なんて出ませんでした!
フラグなんてものはないのよ!




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