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ありのままのきみでいい

こどもの頃、一番言われたい言葉は

ありのままのあなたでいい

だった。まぁ、こんなことをストレートに言われたら、かえって恥ずかしくなってしまったかもしれないけれど、でも生まれてから生きてるだけで褒めてもらえる時間は短くて、やはり歳を重ねるにつれて、生きていること+αが求められていた気がする。

+αを付けることが初めは、ゲーム感覚で出来たからか、楽しくできていたけれど、段々周りの期待する+αを付けられなくなると、その作業が嫌になり、苦痛になっていった。

そして、「ありのままのあなたでいい」と言ってくれる相手を、両親ではなくお付き合いする人に求めていった。

但し、世の中そんなに甘くない。やっぱり、外見とか服装とかそれなりに気を使わないと良好な関係は気づけないことを知った。
常にすっぴんだとか、常にスウェットだとか、デートはユニクロだとか、ご飯も適当、会う時は気まぐれではダメらしい。(そりゃそうか笑)

でも、やっぱり「ありのままのあなたがいい」って言われてみたいと思ってしまうのである。私のありのままってこんな感じなんです、許してくださいなという横着な自分がどっしりと心に腰を下ろしている。

この「ありのままでいいじゃないか症候群」は、私にだけ適用されるとなるとあまりにも横柄な気がするので、周りの人にも適用されるような便利な仕組みになっている。

デートの度に、支度に1時間以上時間をかける妹に向って「そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?」(と、後に大きなお世話であることに気付くのだけれど)だとか、毎日隈なく掃除する母に「そんなに毎日丁寧に掃除してたら疲れちゃうよ。」だとか(私が、掃除を手伝えば解決するのではないだろうか。)余計なことを言ってしまう。

それで、周りの人が喜んでいるかはよくわからない。自分のことはどうなのさと逆に怒られてしまうかもしれない。

ちょっと話は変わるけれど、透明なフレーバーウォーターの勢力が凄まじい。

桃に始まり、色んなフレーバーやら、一時期「とまと」もあった。最近では、透明なのに「ヨーグルト味」だとか、「レモンティー味」なんてものもある。
私は、「透明だからきっと水だ」と思って飲んで、水とは違う味がしたら、不思議な気になるし、結局「清涼飲料水」でジュースと変わらないから、水って書いてるけど、水とは別物でしょなんて、屁理屈をこねては、購入に至っていない。

妹が、この手の商品をよく買ってくるので、「どうして買ったの?」と不思議に思い聞いてみたら、「この味を、よくぞ透明で表現してくれた!っていう開発者の方の努力に敬意を示したいから。」と返ってきた。

妹の他にこんなことを考えて買っている人がいるか甚だ疑問だけれど、もはや味とか、喉が渇いたとか関係ないじゃんと猛烈にツッコミたい。

それはそうと、フレーバーウォーターもいいけどさ、水だってありのままでいいんじゃない。と思いながら、私はコンビニで幅を効かせる彼らに心の中でちょっとあっかんべーをするのであった。

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