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やっぱりアマゾンはやばかった、  「アマゾンと物流大戦争」を読んで思った、オリジナルサービスの必要性。

説明文

本書は多くのビジネスパーソンにとって関係のない存在だと看過されてしまいがちなアマゾンが、実は強力な磁力をもってあらゆるビジネスを変え、また誰にとっても無視できない存在になりつつある事を明らかにした本です。

私もこの本を読むまでは漠然とアマゾンの脅威を感じながらも、便利だなと思いながら日々クリックしておりました。

2006年に初めて任天堂Wiiのコントローラーと古本を購入した年は3点のみ。これが2019年には142点と、ほぼ中毒状態である。3日に1回はクリックしている事になります。

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ロジスティクスこそがアマゾンの最大の強みであると著者は分析されております。ロジスティクスは非常に参入障壁が高いので、競合他社は一朝一夕には築けない。

最先端の設備を入れた物流センターを建てても直ぐに機能しないが、アマゾンはそれを管理する洗練されたソフトウェアを持ち、優れたオペレーションを実現している。

例えば:倉庫からピッキングした品物のサイズや重さ、材質が異なるが効率的に梱包するノウハウを20年技術を積み上げてきた。
アマゾンは高度なロジスティクスを用いて低コスト化を実現し、その利益のほとんどを自社の物流ネットワークを築くための投資に回し、また顧客の代弁者としてさらなる低価格での商品提供のための原資として使う。
結果来場者数が増え、売上高が増えれば増えるほど物流は効率化し、低コスト化していく。良循環を築いている。

 また、今ではアマゾンの存在に脅かされているのは書店、出版社だけではなくなった。「エブリシング・ストア(everything store)」へと成長を遂げた。

例えば2015年には「お坊さん便」を始めた、法事法要に僧侶を手配するサービス。アマゾンは顧客へ物として届ける必要あるものすべてを取り扱おうと機会をうかがっている。
「顧客中心主義」を徹底して、顧客のために透明性の高い価格で、しかも従来よりも低価格でサービスを提供するというスタンスを崩す事はない。

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 弊社は半導体商社というカテゴリーで東証二部に上場しているが、アマゾンの台頭により既存書店がねこそぞ倒れていたように、私達の立場もいつ同じ状態に置かれてもおかしくないと感じている。実際半導体業界もメガディストリビューターが台頭してます。

本書の第三章にはそのようなアマゾンと競う合うための3つの戦略が書かれています。
弊社の観点からいくと、差別化可能なオリジナル商品の拡充、自社しかないサービスをもつ事とお客様との接点の工夫が必要という点でヒントがありました。特に差別化可能なオリジナルなサービス・商品の必要性を再認識しました。


今日もそのような新規ビジネスを立ち上げるためのヒントが書かれた書籍をアマゾンで探してクリックします。

                        書評者:NBくえすと

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