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パームスパーク的コーヒーの飲み頃や保存について

7月20日は吉祥寺の場所#4(イノヨン)にて、自然菓子casikaさんとコラボさせていただきました。お立ち寄りいただいてコーヒーを買ってくださった皆様、本当にありがとうございました。

こんにちは、7月ももうすぐ終わりですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

暑くなるとコーヒーに手が出ない方も多いのかな?と心配しておりましたが、7月も変わらずたくさんのお客様にご注文をいただき、本当にありがとうございました。

さて、夏といえば湿度も気温も上がり、焙煎後のコーヒーにとっては気を使う時期でもあります。
パームスパークの工房では、焙煎後の販売用コーヒーは密閉容器に入れて外気と日光を遮断し、室温が一定になる状態で保存しております。ジョニーのお試しセットのコーヒーはこの状態でお客様の注文が入るのを待っております。
ドリップパックの場合は挽いてすぐに脱酸素剤と一緒にパッキングし、同じように冷暗所で保管しています。ほとんど酸素のない状態で密閉されているので、このような小さい工房で作るドリップパックでもかなり長い期間香りや風味がキープできるのですが、現時点ではあえてかなり短い賞味期限を設定しております。これについては現在、賞味期限をあともう少し延ばせないか検証しております。賞味期限がもう少し長いと、ギフトにしても安心ですよね。

コーヒーの賞味期限や飲み頃について


適切に保存されているという前提ですが、パームスパークのコーヒーに関して言えば、焙煎後2〜3週間くらいがコーヒーとして円熟した美味しさを感じられる時期と考えています。この頃は甘みや深みがグッと増すように思います。(単に私の好みかもしれません)
このように時間経過させることを「エイジング」と言い、ロースターさんやコーヒー愛好家によってそれぞれベストなタイミングを持っておりますので、コーヒーをお買い求める際に尋ねてみると良いかと思います。
もちろん、焙煎直後の1週間後くらいからも大変美味しく、ロースティング臭が抜けて、生き生きとした酸味などのエッジの効いたフレーバーが楽しめます。しかし、焙煎直後などはやはり味がはしゃぎすぎて、コーヒー本来の香りよりもロースト臭が強く、コーヒーの個性が出きらない段階だと思います。それでも、どの段階にもそれぞれの味わいが出るのはコーヒーの面白さだと思います。

とはいえ、常に酸素のある状態に1ヶ月以上晒されると、さすがにコーヒーそれぞれのバラエティ豊かな「個性」はほとんど失われます。ただ、コーヒーの「概念」は残っていますので、カフェオレなど気兼ねない楽しみができるようになります。
2ヶ月を過ぎ、3ヶ月目が見えてくると、今度はコーヒーのオイルの酸化による健康被害が懸念されます。コーヒーを飲んで胃がムカムカしたり頭が痛くなる原因のひとつに、酸化したコーヒーを飲んだ可能性があります。このタイミングがコーヒーの「消費期限」となります。
※開封前のコーヒーの期限が長いのは、パッケージングに工夫があるからです。開封前のものは味の劣化速度が遅いので安心してくださいね。

パームスパークのおすすめするコーヒーの保存は


コーヒーの封を開けたら「酸素」「湿気」「熱」「光」を避けた場所、密閉容器に容れて冷暗所(常温)に置くのが良いと思います。ガラスのジャーはお洒落ですし悪くないのですが、本気で鮮度を守る場合は遮光された陶器瓶がおすすめです。
冷蔵庫保存は、自分はあまりおすすめしていません。コーヒーを冷蔵庫から出し入れすることでコーヒーが結露し風味を損なうからです。
たくさん買ってしばらく飲まないコーヒーに関しては、パッケージをジップロック等に入れて冷凍保存することをおすすめします。こうすることで酸化からコーヒーを守ることができます。しかし、再冷凍はしないようにお願いいたします。一番良いのは、冷凍しなければならないほど沢山買うことをやめて、2〜3週間で飲み切る量を都度購入することだと思います。
酸素に触れるとコーヒーはどんどん風味を損ないますので、空気に触れる面の多い「挽いたコーヒー」は早めにお召し上がりください。精度の高いミルで挽いたコーヒーの味は格別ですから、日々コーヒーを飲まれる方はやはりミルがあったほうが良いかと思います。


ちょっと長い記事になりましたが、
このように、コーヒーは時間とともにどんどん変化する飲み物であります。
その時々に楽しんでください。

そうは言っても、
コーヒーを淹れて飲む時間だけは、時が止まったような静かな喜びと楽しみに溢れていたらいいなと思います。

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