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日々よしなしごと~愚痴と相談~

先日、友人が店にやってきて開口一番

「あああ~もう愚痴が言いた~~い!」
と来た。

たまたまその時に別の共通の友人もいて思わず、どうしたの??と聞くと・・

つい先日彼女は友達4人と旅行に行って来たばかり。
ある有名な神社に詣でて、一緒に行った人の一人がずいぶん骨折りをしてくれて、なかなか見れない神楽も見ることができて旅そのものはとてもよかった。ところが、4人グループのひとりだけいつも遅刻や忘れ物常習犯のBさんが大変だったと。

今回の旅ではその遅刻や忘れ物、失くしものが多くルーズな点と、さらにお世話をしてくれた人への配慮が足りなかったりと、他のメンバーもさすがにあきれていたが、友人はついにブチ切れたのだ(と言っても自分の中でね)

一緒に彼女の愚痴話の一部始終を聞いていたYさんは、その人は自分の目の前のことにしか注意が行かないんだねと分析。
私はその遅刻常習犯のBさんについて、
「私はそういう人とはきっと距離を置いて付き合うと思う」と言った。
もちろんあからさまにいやな顔をして拒絶したりはしないけど、少しずつフェードアウトして、あんまり接触しないようにするかな、と。
これまでと同じように普通にお茶くらいはするかもしれないけど、旅行に行くときは避けるようになるかもというと、Yさんもそうだねという。

それでも友人は、
「でもBさん、それさえなければいい人なんだよね~面白い人なんだよね~」という。
私はと言えば「いい人はいっぱいいるよ。でも友達ってそれ以上のものがあるからでしょ」と一刀両断する。 
「いい人以上に、Kちゃん(友人)が認める面白さや魅力があるからこれまで何度も旅行に行ったんだとけど、そういう面(遅刻や忘れ物常習)もあるとせっかく楽しいはずの旅行もストレスばかりの旅行になるんじゃないの?、だから旅行行くときは、すこしずつBさんを避けながら計画するしかないね」と結論付けた。

友人は、そうだね・・といいながらも、なんとなく迷うような表情だった。

その後、友人が「でもいい人なんだよ、チャーミングな人なんだわ」とボソッとつぶやいたのが心に残った。私自身、会ってもいない人のことをきつく決めつけて言ってしまったかもと後味が悪い気もちも残った。

その後しばらくして、そのことを思い出してふと気づいた。
そうか。友人がBさんとの関係を第三者の私がどうのこうの言うのは違うなと。まあ、確かに第三者的にもBさんの困ったちゃんぶりは目に余るものがあるとはいえ、それに対してどう対処するかは、友人が決めることだ。
私が彼らの今後の関係についてとやかくいうことではない。
そして、そもそも一番重要なポイントは、「愚痴」と「相談」とは違うということ。
まるで自分が正義のように上から目線でBさんのことを決めつけ、友人との関係にまで結論付けようとしていた。
なんかこれって一番自分が嫌いなことだったはずなのに・・・



ということで、今更言ったことを修正できないけど、友人に対して失礼なことを言ったことお礼のメールのついでに謝った。
友人は、家族にも同じようなことを言われたらしいが、さてどうするのやら

それにしても、優しさが自身ののストレスになってくることもあるのだ。友人もきっとBさんの良さが分かるだけに、困ったちゃん部分には目をつぶればいいのだと思っていたのかもしれない。程よい関係というのは、案外難しい。私が一人旅が好きなのは、やっぱりこういうことが嫌な何だろうと改めて思った。

いい関係を続けるには、互いのパーソナリティを尊重しながら一番快い距離を見つけることかもしれない。

そして大事なのは、私もこれからはちゃんと「愚痴を聞く」と「相談に乗る」の境界線をしっかり見定めて話をしなきゃね。
あとは、エラそうにわかった風な口を利かないことですよ!君!
(私ね・・)

つい先日70歳の大台に乗ったのに、まだまだ修行が足りないなあ


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