クーフィーヤについて
こんにちは、駐日パレスチナ総代表部です。
今日はパレスチナのクーフィーヤについて紹介したいと思います。
クーフィーヤはアラブの伝統的なヘッドスカーフであり、日差しや砂埃から身を守るために着用されてきました。様々な色や柄のクーフィーヤがありますが、最もパレスチナで見られるのは白と黒のチェック柄のものです。
1930年代にはイギリスの植民地支配に対する抵抗のシンボルとなり、現在に至るまで、パレスチナ人のアイデンティティやナショナリズムを表現するものとして広く親しまれてきました。
以前は多くのクーフィーヤがパレスチナで生産されていました。しかしながら、1990年代に中国製の安価なクーフィーヤが流入するようになり、現在パレスチナに残っている工場は、ヘブロンにあるヒルバウィ(Hirbawi)工場のみとなっています。
ヒルバウィ工場で使われている織機は1970年代に日本から輸入されたもので、これらの織機によって年間一万枚ほどのクーフィーヤが生産されています。
パレスチナ製クーフィーヤを消滅の危機から救うべく、現在は海外のリセラーがクーフィーヤを購入したり、ファッションデザイナーが生地をコレクションに使用したりするなど、国際的な取り組みも行われています。
工場を経営するヒルバウィさん一家は、以前のようにもっと多くのクーフィーヤをパレスチナで生産し、雇用創出につなげたいと話しています。オンラインショップでも購入できるので、ぜひチェックしてみてください。
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