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異邦人でいたいのかもしれない

引越しを決断した話を以前投稿した。
あれから部屋探し、内見、申込などなど実現に向けたアクションを進め、無事に新居の契約に漕ぎつけたのでとりあえず一段落。

引越しは良い。
入学や転職など人生の節目と重ならずとも、住環境を変えることは生活をリフレッシュする重要な役割をもつ。
普段処分できない大きめの家具を手放す良いタイミングだし、増えたモノの取捨選択を強制的に行うことで自分の生活を見直すことができる。
その部屋で湧き出たネガティブな感情もポジティブな感情もすべて浄化しゼロにできるような気がして心の整理もつく。

なんとなく、引越しを繰り返す人は人間関係リセット癖に近いものがあると思っている。
新しい町に住むということは、当然周りの人間が自分を知らないということだ。
名前も職業も年齢も出身も不明な、ただその土地の風景の一部でいるだけのストレンジャー。その状態が気楽で心地いいのだ。

もちろん今の時代、自分が一方的に人間関係をリセットしたつもりでも連絡手段が完全に断たれることは考えにくい。
リセットできたかどうかは完全に本人の気持ちの問題であるのだが、引越しは手っ取り早く物理的なリセットを叶える手段である。

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