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新型コロナウイルスから現在まで

新型コロナウイルスの流行により下落すると思われた株価がさほど下落せず、かえって流行前よりも高い水準にまで上昇していったことから、大きく有価証券の比率を増やすこともできず、あいかわらずキャッシュポジションが膨らんでいきました。
2021年には、普通株との価格差などから妙味があるように感じられた伊藤園優先株(25935)を2200株購入しましたが、依然としてキャッシュポジションが厚く、2022年末の時点で株式の比率は26.4%に留まっていました。
さらに2023年には、生成AIブームに乗ってクアンタ・コンピュータの株価が急上昇したことから、株価の上昇にあわせて売却を進め、保有株15,000株のうち10,000株を売却しました(円安による差益もそれなりにあり、全体としてそれなりの利益を確保しました。)。
また、トーセイ(8923)も、2022年ころから株価の上昇が継続し、2023年には過去二回跳ね返されている1,500円の壁も突破し、そのまま2,000円の大台にまで到達しました。ただ、業績も順調に伸びていて、2,000円でも割高と感じられるほどではないので、クアンタ・コンピュータの売却によって株式の比率がさらに低下していることもあり、株価の上昇にあわせた売却はいつもより控えめにして、現在でもまだ26,300株を保有しています。
さらに、2023年からは、株式の保有比率を概ね3割程度は確保したいと考え、堅実そうに見受けられて、かつ、株価が比較的割安な水準に留まっているように思われる銘柄を探して分散投資を開始しています。分散投資は、リーマンショック時に一度は取りやめた手法ではありますが、当時とは異なり、キャッシュポジションにそれなりの余裕があるほか、本業の収入も少なくとも当面の間は安定して得られることが見込まれるし、株式投資の知識や経験もそれなりに蓄積されていて、厳しい不況が訪れても耐えられる自信もついてきたことから、再び分散投資を開始することにしました。
また、キャッシュポジションの有効活用方法としては、従前より行っていた優待クロスやIPOのほか、TOB銘柄のサヤ取りや、ストップ高比例配分狙いなども行うようになり、その延長で、TOB等が予定されている銘柄に対する投資もはじめました(現在は、JSR(4185)を3500株(平均取得価額:3,964円)、タツタ電線(5809)を2,000株(平均取得価額:683円)、いなげや(8182)を8,000株(平均取得価額:1353円)保有しています。)。
現時点においてもキャッシュポジションがなお厚く、魅力的な投資対象があれば投資していきたいとは思っているのですが、どの銘柄も業績以上に株価が上昇してしまっているように見受けられ、なかなか積極的な投資には至っていません。
また、為替水準については、私は購買力平価に収斂するという伝統的(古典的?)な考え方を信奉しているため、やがて円高方向に推移していくものと予想しているので、少なくとも1ドル115円かそれ以下にならなければ外国株への投資は検討しずらいと思っています。私は、直感的に、アメリカ経済の長期的な見通しはあまり明るくないのではないかと思っているので、投資先としては、やはりまた台湾株になるかなと思っています。台湾からは、今の日本にはないエネルギッシュなパワーが感じられるので期待しているのですが、いかんせん、中国がらみのリスクがあり、それをどの程度のリスクとして見積もるべきかもよくわからないので、投資のボリュームを増やしすぎるのもリスキーかなと思っています。そういう意味では、台湾株以外の外国株も模索した方がいいのですが、いずれにせよ、為替水準が大きく円高に推移しない限りは外国株には投資しないので、そのときに検討すればよいかと思っています。

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