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ぐりとぐらより表紙にすべきはカステラ

 絵本「ぐりとぐら」の作者姉妹のうち、作画の妹さんは一昨年亡くなっていたが、このたびは作文のお姉さんの訃報。

 評伝で気に留まったのが、ぐりとぐらの第一作で二匹が作ったもの。

 翌年、代表作「ぐりとぐら」シリーズの1作目を発表した。双子の野ねずみが森で大きなたまごを見つけ、カステラを焼いて動物たちと仲良く食べる物語。当時、ホットケーキが出てくる「ちびくろ・さんぼ」が大好きだった園児たちのために、「もっと上等なものをごちそうしてあげたい」と、筆を執った。

上掲記事

 え、ホットケーキ(パンケーキ)じゃなかったっけ。と思ったのは、このところ繰り返し見ている佐久間宣行のNOBROCK TVの動画で福留光帆さんが「表紙にすべきはパンケーキ」とダメ押ししていた印象が残っていたためだろう。

 もしくは、こぐまちゃんの隣家の友達である、しろくまちゃんとの混同もあったかもしれない。
 いずれにしても、大きな卵を手に入れた料理好きの野ネズミ達は、パンケーキより上等なカステラを作って周囲に振る舞っていたらしい。ここしばらく図書館に子どもを連れて行く機会も無かったので確認しに久しぶりに足を運んでみようか、などと考えていたが、帰宅して自宅の本棚を見たらぐりとぐらの第一作もあって、確かに彼らはかすてらをつくっていた。
 中川李枝子さんのご冥福をお祈りします。ぐりぐらぐりぐら。

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