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響くのはパパママだけじゃない?「赤ちゃん観察」をプレゼンしてみた!

こんにちは!ライターのかのです。「赤ちゃん観察メソッド」を通じて赤ちゃんの素敵さを伝え続けるピープル赤ちゃん研究所さん。5月には地域の児童館でワークショップを開催。そこで気づいたことがあるんだとか…。

児童館のワークショップで気づいたこと

ー5月に地域の児童館でワークショップを実施したそうですね。

きむら:はい。墨田区の「フレンドリープラザ文花児童館」という場所で、児童館の利用者さんのために、「ピープルおもちゃで子どもの好きを見つける」というワークショップを実施しました。

ー写真を拝見すると、地域密着の児童館という感じですね(ほっこり)。

きむら:そうですね。14組の赤ちゃんと親御さんにご参加いただき、私たちのおもちゃを使った45分ほどのワークショップを体験してもらいました。

ー普段のワークショップからするとだいぶ短いですし、参加者も多そうです。

きむら:普段のワークショップでは、まず赤ちゃん観察を体験してもらったあとに『赤ちゃん観察』を広めたいという活動目的や、赤ちゃん観察メソッドについてお話しするのですが、今回は普段のワークショップより多い参加人数ということもあり、最初の10分ぐらいを説明の時間にあてました。

ーどんなことをお話しされたんですか?

きむら:たとえば、ティッシュをひっぱってしまうのは、日用品への興味からではないだろうか?という観察から、「やりたい放題」というおもちゃが誕生したとか、「なめる」という行動ひとつとってもいろいろな種類があるという観察をもとに「なめられ太郎 五代目」が生まれたよ。…というように、わたしたちのおもちゃが「観察」から作られていることをお伝えしました。

また、赤ちゃん研究所が、「赤ちゃん観察」の楽しさをパパママと共有したい!という気持ちで活動していることや、「ピープル赤ちゃん観察メソッド」もお話ししました。

そのあと、実際おもちゃを使ってみながら、赤ちゃんの好奇心を観察することや、そのおもちゃが赤ちゃんのどんな好奇心を引き出すようにできているのかをぜひ感じてもらいたいとお話しして、実際に赤ちゃんにおもちゃで遊んでもらいました。

最後は好奇心カードに記入をしてもらう…という流れです。

ひらい:はじめは会場がざわざわしていたのですが、赤ちゃん観察メソッドの話になったところで、皆さん真剣に聞くモードに入ってくれたのがうれしかったです。実際におもちゃで遊ぶ赤ちゃんを観察する時間に、私たちに「この子はこういうボタンを押すのが好きなんですが、これも好奇心ですか?」という質問をもらったりして、お伝えしたことがしっかりと染み渡っていると感じました。

いつものワークショップに足を運んでくださるのは、赤ちゃん研究所のSNSをフォローしてくださっているような、赤ちゃん観察に対して強い期待を持って参加されている方が中心です。

一方、今回のワークショップの参加者の多くは普段から児童館に訪れているような、いわば「ライト」な方たちでした。そのような、あまり赤ちゃん観察についてなじみがない方たちにも、今回のような方法でお伝えすることができたのはとてもよかったと感じています。

それと、先に目的をお伝えすることで、赤ちゃんがおもちゃで遊ぶ時間の割とはじめの方から自然に観察の姿勢に入ってくれたのは、限られた時間のワークショップとして、とてもよかったと思います。

振り返り、言葉にすることでもっと伝えやすくなる

ーピープルの皆さんは、どちらかというと控えめというか、行動で示すイメージが強く、あまり人前でお話をするような印象はありませんでした。少し変化を感じます。

きむら:そうですね。去年の多摩美術大学での発表を皮切りに、ウェルビーイングアワード、大学での講義など、これまでの活動を振り返って言語化し、皆さんにお伝えする機会をいただくことが増えてきました。

赤研メンバーはみんなもともとはおもちゃの商品企画担当だったので、大勢の前で何かをお話しする…いわばプレゼンや講義をするような経験はほとんどありませんでした。

ひとつひとつの発表のたびに、何を話そうか、どう伝えようかと構成するのは、慣れない分大変ですが、自分たちがしていることを振り返って言語化する作業は、とても面白くて勉強にもなります。

そして、機会を重ねていくたびに、さまざまな方から反応をいただき、伝わっている実感が得られてとても嬉しいです。

ひらい:この春、ある大学でも講義の機会をいただいたのですが、全肯定で観察すること、共有することについて、学生の皆さんに意外と面白がっていただけてほっとしています。反応が素直で、自分たちが当たり前だとおもっていたことが、実はあたりまえじゃなかったんだなという気づきがありました。

こいた:私たちは次から次へと前に進んでいくタイプなので、このように振り返る機会をもらえるのは本当にありがたいことですね。

ー自分たちの言葉で何回も伝えることで、人に伝える型を編み出せたということでしょうか。

これから新しいプロジェクトもいくつか進行するということで、さらなる新しい世界に突入するのに、自分たちの言葉で伝えられることというのは大きな武器になりますね。楽しみにしています!


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