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ウェルカムベイビーな株主総会に潜入して見えた、バランス感覚!

こんにちは!ライターのかのです。

ピープル赤ちゃん研究所の観察を続けるこのnoteもスタートから1年が経過。好奇心ドリブンで走り続ける赤ちゃん研究所は話題に事欠きません。今回、ピープル株式会社の第47回定時株主総会を「こどもまんなか株主総会」として開催するにあたり、キッズエリアの運営を赤ちゃん研究所が担当すると聞き、好奇心に突き動かされて会場まで足を運んでみることにしました!

キッズプレイエリア、授乳コーナーありの株主総会

去年の株主総会からスタートしたこの取り組み。事前にいただいた案内によると、「6歳までの未就学児が同行可能。キッズプレイエリアあり。ベビーカー持ち込み可。授乳・おむつ替えコーナーあり。託児あり」子連れにとっては天国みたいな株主総会じゃありませんか?聞くところによると、ここまでしっかりとした赤ちゃん・子ども参加OKを謳う株主総会、他にはあまり例を見ないとのこと。

しかし株主総会というと、難しい議案が審議されて、株主さんと経営者が喧々諤々の議論を交わすような場所というイメージがあります。赤ちゃんとの親和性はどうなのでしょうか?

なにせ入口からこの構えです。

これまでの「ピープル赤ちゃん研究所」さんの取材とは全く異なる雰囲気。私も普段はビジネス誌の編集に携わっているものの、株主総会とは縁がなくて、初めての体験です。

受付で配布されていた水はぽぽちゃん柄でほっこり。

会場には、スーツの方も普段着の方も、老若男女さまざまな株主さんがお見えになっています。こんなところに赤ちゃんが落ち着いて過ごせる場所なんて、本当にあるのでしょうか?

会場の中を見渡すと、会議室を横長に使い、真ん中から左端までが株主さんの席になっています。参加者は数十人ほどでしょうか。

そして会場右側に、お子様連れの株主さん向けの椅子と、ほんわかした空気のコーナーがありました。丸いじゅうたんが配置されたエリアに、ピープルのおもちゃが散らばっています。

株主総会のスタート時間が近づくにつれ、赤ちゃん連れの親御さんがベビーカーでお見えになります。

ウェルカムな雰囲気は普段のワークショップと変わらず、赤ちゃん研究所のメンバーがお出迎えしています。株主さん親子は、受付でチェックインを済ませた後、さっそく思い思いの場所に散らばっていきました。

議長は何回か取材をさせていただいた「まさと社長」こと桐渕 真人さんです。

「本総会におきましては、昨年に引き続き、株主様のお子様、お孫様同伴でのご来場も選択できるようにしました。お子様には、日常同様に過ごしていただきたいと思っているため、議事進行中におけるお子様の多少の声については、特段中断することはなく進めさせていただきます。ご出席の皆様におかれましてはご寛容のほどよろしくお願いします。

以上、運営について、ご理解ご賛同いただける株主様は、拍手をお願いします」

しっかりとした拍手。

赤ちゃんの背中には、「議長権限出席者」と書かれたステッカーが貼られています。

会社法に定められた株主総会という仕組みの中で、「赤ちゃん」というありのままでしかいられない存在をどう位置づけるのか、素敵な試みです。お母さんたちにも「ちゃんと一人の参加者として認められている感じがする!」と好評だったとか。

細やかな気遣いと自由な雰囲気の不思議な調和

キッズスペースには、奥から手前にかけて、小さなお子さん向けのおもちゃ、大きなお子さん向けのおもちゃ…というように並んでいます。

別室にはおむつ替えや、授乳スペースがあり、お菓子やジュースまで配置されています。こちらも細やかな気遣いです。

ミルク用のお湯だけでなく、お茶やお子さん用のお菓子もありました。

株主総会のなかでは、いくつかの事業の終了と、複数の新規プロジェクトが進行していることなどが話されました。会場の左側では今後の企業戦略という話をしながら、右側では赤ちゃんたちがほのぼのと遊んでいるというのはなかなか趣深い雰囲気です。

株主であるお母さんたちも、議事を耳にしながら、お子さんの様子もうかがっています。

ピープルのおもちゃはにぎやかなものが多く、そこかしこでにぎやかな音が鳴り響いています。楽しそうに遊んでいるお子さんたちと、少しだけボリュームを落として話す親御さん。

白と黄色の丸いじゅうたんの上に、並べられたおもちゃの数々。
不思議な調和だなと思いました。

株主さんも子どもたちの様子に興味津々


途中、少し赤ちゃんたちのテンションが上がって、子どもたちの声が大きくなっていた時間もありましたが、スピーカーとマイクの音量が調節されていたのか、あまり違和感なく、株主総会の話を聞くことができました。

株主さんたちも、赤ちゃんたちの様子を興味深げに見ているようです。

その後、隣の会議室に会場を移して開催された「ピープルの会」では、今後のピープルさんの事業戦略や、同社から展開されるであろう新しい事業について発表していました。こちらもキッズスペースが用意されていて、ときどき赤ちゃんが会場を走り回るようななごやかな雰囲気でした。

今回の狙いについて、赤ちゃん研究所の方に伺うと、「赤ちゃんがピープルの商品で生き生きと遊んでいただいている様子を、わが社に投資してくださっている株主さんに生で見ていただけるというビッグチャンスだと感じています。株主さんが、何に投資をしていただいているのかを、生で体験していただける場所づくりになるよう挑戦しています」とのこと。

とにかく感心したのが、株主総会からピープルの会まで、約2時間ほどとそれなりに長時間なのですが、子ども・赤ちゃんたちが一心不乱におもちゃで遊び続けていて、ほとんど議事進行の妨げになっていなかったという点です。

子どもの集中力ってすごい!と思うとともに、この子どもたちの好奇心を引き出し続けるピープルのおもちゃもすごいなぁ、と改めて思いました。

今回の株主総会の場づくりを赤ちゃん研究所に依頼したピープル管理部の小岩さんに伺いました。

ーかなり広いスペースをお子さん向けに提供していますね。

小岩「はい。2回目の開催となる『こどもまんなか株主総会』では、議場の半分までお子さまスペースを拡げ、自然に株主様の目線に入る位置に配置し、昨年より会場内の共存性を高めました。それを可能にしてくれたのは、赤ちゃん研究所の力と認識しています。

単なる託児ではなく、お子さまがありのままに株主総会を過ごすという空間を現実のものにできたのは、おそらく『赤ちゃんのありのままを全肯定で受け入れる』という研究所のポリシーがお子さまと研究員の存在により議場に伝わったからだと思います。

議長とお子さまスペースを交互に見ている株主の方も多く、パーパスを体現できる株主総会の立役者は赤ちゃん研究所だと強く感じています」

赤ちゃん研究所のこいたさんにもコメントをいただきました。

ー今年の株主総会では、どんなところに配慮されたのでしょうか?

こいた「昨年から引き続き、株主のみなさんに、ピープルのおもちゃで子どもたちの好奇心がはじける瞬間を見ていただくための会場づくりを心掛けました。子どもたちがピープルのおもちゃで遊びながら、ありのまま楽しく、保護者の方には、安心して過ごせるようにしています

ー昨年の株主総会とはかなり大きくレイアウトを変更したようですね。

こいた「昨年の株主総会で、お子さまのスペースが議長席から最も遠かった点を反省し、今年はパパママ株主さんがしっかり総会に参加できるよう、また、他の株主さんにも遊んでいる様子を見ていただけるよう、会場の座席と議長席のレイアウトを調整した結果、この形になりました。
来場されるお子さまの人数や年齢は事前にはわからなかったので、各商品の企画担当の協力のもと、なるべく幅広い年齢や興味に対応できるようなおもちゃを準備しています。お子さまも保護者の方にも、リラックスして楽しくご参加いただけたのではないかと思います」

狙い通りの株主総会になったのではないでしょうか?

ちなみに株主のお子さんたちにはピープルのおもちゃのプレゼントがありました。
親の立場でも「うれしい!」がたくさん詰まった株主総会ですね。
来年は私も子連れで取材に行こうかな…。

プレゼント、よかったね!

ピープル社長のまさとさんと広報のかわばたさんによる「子どもまんなか株主総会」の振り返り記事はこちら。


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