見出し画像

今野書店フェア日記#5 3/7


午前中出勤。

前日『キングコング・セオリー』が売り切れてしまっていたので、訳者の相川千尋さんに相談したら献本分を持ってきてくれることに。申し訳ない……。

すぐに『赤毛のアン』の作者モンゴメリの自叙伝的エッセイ『ストーリー・オブ・マイ・キャリア』が売れる。今野書店ではこの本がよく動く気がする。

売り切れが出てきたのでちょっとゆったり目の平台になる。スカスカに見えないようになんやかやとやってみる。

性別適合手術の仲介業のルポルタージュ『性転師』の著者で共同通信の伊藤元輝さんがご家族で来てくれた。伊藤さんとかつて同業のライバルでしのぎを削った有好宏文さんが訳した『カンマの女王』を買ってくれた。伊藤さんは、昨年「容疑者救命 京アニ事件主治医の記録」という連載を書いてこれも話題になっていた。(同連載の内容はこちらのリンク先で読めます。)

伊藤さんが来ているときに、ちょうど私淑する編集者の篠田さんが来てくれた。『性転師』の伊藤さんがちょうどいるのでサインをしてもらった。うれしい光景。篠田さんはいまは「生きのびるブックス」でご活躍中。

しばらくしたら相川さんが来てくれて、キングコングセオリーを8冊くる。ありがたい! 置いた端から売れていく。おわー。

相川さんもたくさん本を買ってくださる。今訳している本の話を聞いたら、おわー、あの本が!という本を進めておられる。いい仕事をし続けていてすごいなあ。

中学で同じ部活で今はスポーツ学を専攻している阿部さんや、元書店員でお世話になった方々が来られる。阿部さんとは連載をうっすら担当している山本ぽてとさんの「スポーツぎらい」に関連していろいろスポーツの話をして、元書店員の方々にはいろいろと教えてもらった。直接話すと色々面白いことがある。

瀬戸さんのペーパー目当てに来てくれたお客さんもいた。ありがたい。

14時ころに退勤。

きょうではないけど、作家/マンガ家の小林エリカさんが来てくれていました。今月は『群像』に「最後の挨拶 His Last Bow」を、『すばる』に「野鳥の森1F」」を寄せておられます。小林さんはノートや写真を面白がってくれて、『親愛なるキティーたちへ』の著者に、個人の記録を見てもらうというただならぬ事態にとにかく冷や汗の巻でした…!

**

帰りにルミネ新宿に寄ったのでついでに書店のエンド台をまじまじと見る。自分で一度作ってみると、他人の棚の作り方の見方が変わる。文章や絵と同じだけど、かじる程度でも一度やるとそのジャンルや行為を見る目が変わるなー。

夕方頃、今野書店のツイッターで、売上ランキングを発表していた。なんと、相川さん翻訳の『キングコング・セオリー』が2位、『カンマの女王』が3位。『キングコングセオリー』が2位なのは相川さんが本を持ってきてくださったおかげ……! そして本たくさん売るには数がないとうれないのだなあという、ある意味当たり前なこともわかりました。そして、カズオ・イシグロはさすが。

そういえば様子を見に来た小社社長に差し入れで十味唐辛子をもらいました。


「おごってもらったときは大きな声で御礼を言う」がモットー。いただいたお金はありがたく生活費として使わせていただきます。間接的に奨学金の返済にも充てられることになると思います。