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1日目 ブックフェア@名古屋

名古屋にきている。

今年3~5月にかけて、東京・西荻窪の今野書店で2ヶ月あまり、自分の担当書のフェア「竹田純の仕事とその周辺」を開いてもらった。その期間週4~5くらいで書店の横の机に座っていた(実際はほとんど立っていた)。
ずいぶん贅沢な体験で、お誘いいただいた花本さんには足を向けて寝られない。

さて、今回は名古屋の書店さんにありがたいことに呼んでいただいた。
場所は名古屋の金山駅から徒歩すぐのTOUTEN BOOKSTOREである。

TOUTEN BOOKSTOREは今年1月に古賀さんがオープンした新刊書店。コーヒーやビールも飲める。ビールはきょうから飲めた。品揃えが雑誌、単行本、漫画、Tシャツなんかがあって、それぞれ棚にキャラクターがあって(かといって押し付けがましくない)、いくらでも見ていられる。古賀さんが書店を作るまでの話がめっぽう面白いので以下の記事などがくわしいのでみてください。

今回は、今野書店で在店していうるのを、名古屋に住んでいる友人Kが古賀さんに伝えてくれ、今回の開催と相成った。持つべきものは友人だ。
以下がチラシというか告知画像。デザイナーの高井愛さんが作ってくれた。かわいい。

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今日は一日目だったのでざっと振り返りを。

朝新幹線で名古屋へ。そこからJRで金山駅で降り、少し南の方角へ歩くと民家のとおり沿いにTOUTEN BOOKSTOREはある。この通りはあとで聞いたところによると、かつて商店街だったらしい。TOUTEN BOOKSTOREは元は時計屋で、鳥山明が書いたとうわさの看板も建物のあるところで見ることができる。

お店に行くと古賀さんが迎えてくれた。いろいろと案内をしていただいて、自分の担当書は書店入って一番最初にある台で展開してくださっていた。感激! かなりの特等席である。

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今回はこの中央のシマに、自分が担当した本と、「自分が担当したかった本」をだいたい6:4ずつおいていただいている。この「自分が担当したかった本」というのは、今野書店のフェアのときに花本さんが提案してくださったものと同じ括りで、花本さんにはここでもかたじけなさに涙が流れそうです。

お店は名が細長い形をしていて、かなり奥行きがある。二階もあって自分が行ったときにはヨガ教室をやっていた。二階は本は置いておらず、机だけがある。ヨガのときは片付けていたのだと思う。いろいろイベントができる場所で、実際にいろいろやっていてすごい。面白かったのは、二階は採光のため、一部ガラス張りのようになっていて、そこから一階の様子がほぼ見える。

お客さんもかなり来てくれた。

あんまり詳細は書けないが、BTSを読むやカンマの女王、パリのすてきなおじさんなどが売れていった。今野書店のときと同じく、本の話をして買ってもらったりするのはとても楽しい。

遠くから来ている人、名古屋の人、仕事のお昼休みに来ている人ら、休みの日に夫婦で来てくれた人たち。いろんなひとがいる。

驚いたのは、名古屋のパルコでやっていた浅野忠信展を企画していた中西さんご夫妻の来店で、撤収後に立ち寄ってくれたらしい。TOUTEN(読点)BOOKSTOREだから、『カンマの女王』も買ってくれて、まったくこういう粋で優しい大人になりたいものである。

店主の古賀さんが、この物件を借りるときに探したサービス「さかさま不動産」の運営者の藤田さんがバイタリティあふれる人間でなんだか圧倒された。お好み焼きを差し入れしてくれた。「さかさま不動産」の話はおもしろくて、東京にもあればいいのになと思う。

お店には自分のほかに在店している人がいてそれがcleoさんだ。
選書サービスとタロット占いをやっていて、結構なお客さんが選書をおねがいしていた。cleoさんが選書してくれて売れた担当書もあって頭が上がらない。処方箋のように本を選んでもらうサービスを間近で見るのは初めてで、相手の好みや関心を聞いて、本屋にあるものの中で選書していくのは双方楽しそうだった。

常連のAさんや、友人Kや、物件のオーナーさん、ちょっと縁があった記者さんとおしゃべりしていたらあっという間に18時になっていた。共通の知人が多い歌人のかたや、著書を読んだことのある研究者のかたがたまたま来てくれたのも驚いたし、うれしかった。本屋にいるといろいろあるなあとあらためて思う。

明日は店内で展示が始まる。「谷川俊太郎 × 中山信一 絵本『うそ』原画展」。楽しみだ。

最後に告知のツイートを埋め込んでおきます。お近くの方、ぜひ。


「おごってもらったときは大きな声で御礼を言う」がモットー。いただいたお金はありがたく生活費として使わせていただきます。間接的に奨学金の返済にも充てられることになると思います。