EPNSというWeb3.0用の通知サービスが、今後爆発的に普及すると予測
「EPNS」をご存知でしょうか?
Web3.0において重要で、とても玄人好みしそうなサービスですが、今回はこれについて解説します。
EPNSとは?
「EPNS」は、Ethereum Push Notification Serviceの略称。
直訳すると「イーサリアムのプッシュ通知サービス」です。
サービス内容そのまんまの名前となっています。
EPNSとは、お察しの通り、端的にいえば「スマホアプリのプッシュ通知機能を、ブロックチェーン上で実現するサービス」です。
プッシュ通知機能は、いま我々の生活に完全に浸透していますよね。
イーサリアム上でも、今後必要とされる機能になるでしょう。
それにも関わらず、国内ではほとんどEPNSの情報が出回っていませんし、検索してもなかなか出てきません。
私は、このEPNSというサービスにはENSと同じ匂いを感じていて、とてもワクワクするのですね。
>参考記事:ENSとは何か?メリットや使い道について解説
>参考記事:ENSの運営がDAO化されることの意義
ちなみに、残念ながら、EPNSでは既に「$PUSH」というガバナンス・トークンが発行されているため、ENSのような将来の嬉しい「給付金」は期待できないと思います。 ですが、とても楽しみなサービスのひとつなので、早めに触れておいて損は無いと思います。
プッシュ通知について
いまスマホを使っている人のほとんどが、アプリからのプッシュ通知を見ない日は無いでしょう。
ところが、今までの世界で当たり前にあったこのプッシュ通知機能が、実はWeb3.0の世界ではまだ社会実装されていないのです。
EPNSは、そんなWeb3.0の世界で近い将来確実に必要とされるであろう”プッシュ通知サービス”なのです。
スマホアプリやWebブラウザから届くプッシュ通知は、利用者からすると、目立つ場所に重要な情報を通知してくれる、とてもありがたい存在です。
サービス提供側からしても、確実に伝えたい重要な情報を能動的に情報を通知したいシーンで、なくてはならいものです。
こうしたプッシュ通知が本格的に利用されるようになったのはスマホアプリが世に出てからです。
LINEをはじめとしたメッセンジャーアプリなどは、設定次第でメッセージが届くたびに通知を飛ばしている状態です。
もはやこの機能なしでは社会が回らないのでは?と思えるほどです。
Web3.0にはプッシュ通知が無い
ところがどっこい。
Web3.0にはこの機能がまだついていません!
言われて気がついた方も多いのでは無いでしょうか。
近い将来、必ず必要になる機能だと思いませんか?
・みんなが気づく前に世界がどのように発展していくかの『デザイン』を予想し
・その新世界に必要となる”機能”を先回りして世の中に置いておく
・あとは、時計の針が追いつくのをじっくり待つのだ。
これを地で行くのが、今回取り上げる「EPNS」なのです。
EPNSについて
情報ソースは、こちらにリンクを張っておきます。
>関連:EPNS公式サイト
EPNSの現状
ざっと、EPNSの現状を見ていきましょう。
α版はテストネット(Ropsten)でローンチ済みです。
プログラムコードの監査済みで、問題無いとされています。
シードラウンド(新規ビジネスのスタートアップの時期「シードステージ」における資金調達のこと)も済んでいます。
パートナーには、MAKER、AAVE、Uniswap、ENS、Gitcoin、Polygonと錚々たる顔ぶれが並びます。
よくわからない人でも、パートナーの名前を見ると、知っているサービスの名前があって安心するのでは無いでしょうか。
「EPNS」は、「世界初の非中央集権型の通知プロトコル」として、ENS同様に市場をリードしている存在なのです。
EPNSのホワイトペーパー
「EPNS」のホワイトペーパーによれば、今後開発者ツールの提供を行いながら、ド本命の”L2チェーンでの展開”が待ち構えています。
今現在のようなGASが高騰している状態のままだと、大量の通知を送るための通知機能はしづらいのですが・・・
しかし、L2になればGAS代がほとんど掛からなくなるため、状況がガラッと変わってくると予想できるわけです。
サービス提供者側の視点
EPNSやENSといったサービスを理解するには、サービス提供者側の視点を持つ必要があります。
そこに、一般との情報のギャップがあります。
その視点に立ったとき、見えてくるものがあります。
EPNSは、一般的な感覚とはすこし離れた、”将来、必須になるサービス”です。
未来を先取りしていると言って良いでしょう。
いずれ時代が追いつき、あとになって「なるほど!こういうことだったのか!」と人々の理解が深まっていくような性質があるように思います。
私が、「EPNS」がENSと同じ匂いを感じるというのは、そういう性質が似ているからです。
「EPNS」の真価が発揮されるのは、まだ少し先の未来です。
GAS代がほとんど意識されなくなったL2中心の時代だと予測します。 その状況になった時、きっと誰もが利用し、関わるサービスになることでしょう。
毎度思うのですが、私は、
「"未来の当たり前”になりそうなサービスの実装が、着実に進んでいる世界」 が素敵でたまらなく愛おしいのです。
※この記事は、パジの発信をもとにかねりんが編集して記事化しています。
※この記事の元投稿は、HiDΞで連載中のマガジンです。(JPYCの投げ銭も可能)
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