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今年でリリース10周年を迎える音源を新入荷しました!

どうも、サトパンです。
今回は、いつもとは少し違う形での新入荷のお知らせ。

記事タイトルに書いたように、今年でリリース10周年を迎える音源を意図的に入荷してみました。

そうしようと思った理由はいくつかあるんですが、キッカケは Broklyn Veganに投稿された記事。EmoやPost Hardcoreに特化して2014年にリリースした音源が紹介されてるんですが、個人的に一番ディグ熱が高かった時期ってこともあって、改めて名盤揃いだなぁと心動いたんです。


ってことで、この記事では新入荷した音源だけでなく、現在 Pajammin Distroで取り扱っている2014年リリースの音源をまとめて紹介していきます!

普段は新譜しか買わないって人も、文字通りの掘り出しものがないかディグってみて欲しいです。

You Blew It! "Keep Doing What You're Doing"

フロリダ州オーランドのEmoバンド、You Blew It!の2ndアルバム。のちにバンド名から「!」が取れましたが、やっぱり意図的につけたくなりますね、この頃の音源には。

最初に聞いたときの衝撃っていう点で、個人的にはYou Blew It!と言えば1stアルバムって感じなんですが、改めて聞くとこっちの2ndも名曲揃い。

どうしてもイントロでガツンとテンションあがる #1 "Match & Tinder" だったり #2 "Award of the Year Award" だったりに注目が集まりがちですが、スローでしっとり聞かせる曲が、このアルバムの本当の魅力だよなーって思います。

あと、ラストを締めくくる曲 #10のタイトル "Better to Best" は、アメフトの名曲 "Never Meant" の歌詞の一節を意識していると思うのは、さすがに勘ぐりすぎでしょうか。


The Hotelier "Home, Like Noplace Is There"

言わずとしれた大名盤。マサチューセッツ州の Emo / Alternative Rock バンド、The Hotelier が残した歴史的な大作です。

エモやパンク、ハードコアなど様々なジャンルの要素が織り交ぜられたサウンド、そして何より、誰もが共感する個人的な苦悩や内省をテーマにした歌詞は一生聞けちゃうやつ。静と動の起伏も素晴らしく、内なるエネルギーがドカンと爆発するタイミングでは、目を瞑って、拳を握りしめて、頭を斜め下方向に振られるにはいられません。

あと、やっぱりこのアルバムのアートワークの素晴らしさね。ジャケットだけで名盤は決まりませんが、名盤には優れたアートワークが必要不可欠だなって改めて思わされるやつです。


Restorations "LP3"

インディーミュージックの街、フィラデルフィアが誇る激渋バンド、Restorationsの3枚目のアルバム。コアでカリスマ的な人気を誇るバンドが、よりファン層を広げるアプローチを取った作品でもあります。

1曲1曲の深みはそのままに、温かみで包み込むような優しい楽曲が多く収録されていて、Restorationsというバンドの入門編としておすすめ。

過去のどの作品も1曲目のイントロからガツンと引き込まれる曲を持ってくるんですが、今作もご多分に漏れず #1 "Wales" はヤバいですね。で、#4 の "Tiny Prayers" ですよ。繰り返しのフレーズがどんどんとうねっていき、どんどんと強大なエネルギーを持っていって終盤でドカンと爆発するのが気持ち良すぎます。


Cayetana "Hot Dad Calendar"

Restorationsと同じくフィラデルフィアが産んだスーパーインディースター、Cayetanaが一躍シーンに躍り出るきっかけとなった7インチ音源。バンドはこのリリースの後に1stアルバム"Nervous Like Me"を出すんですが、そのアルバムのリード曲となってるのが、タイトルにもなっている "Hot Dad Calendar" なんです。

このバンドがこのシングルをリリースしなかったら、おそらくCamp Copeは世に出なかったし、その後脈々と続く Great Grandpa や Sweet Pill、Diet Cig などにも繋がらなかったんじゃないかなーって個人的には思ってて。とにかくカッコいい楽曲なので、普段7インチなんて買わないよーって人も、ぜひコレクションに加えてみてください。

ちなみにリードボーカルのAugusta Kochは、現在 Gladie というバンドでアクティブに活動中。そちらの音源も合わせてチェックどうぞ。


Remember Sports "Sunchokes"

フィラデルフィア出身のインディーパンクバンド Remember Sports が2019年に再発した音源ですが、もともと SPORTS という名義で活動していた2014年に自主リリースした音源の編集盤。リマスタリングされ、ボーナストラックも収録された豪華版となっています。

現在はインディーパンクと呼ぶには少しおとなしいインディーロックを鳴らすバンドになっていますが(一番最近の音源ではちょっとだけ原点回帰!)、この頃は荒々しさもあって、個人的にはこの音源が一番カッコいい音源だと思っています。

土臭さ、いなたさこそ至高と思っている人にぜひとも聞いて欲しい音源。在庫は1枚のみとなっているのでお早めに。


THIRSTY CHORDS "Red Eyes"

もはや伝説的なバンドとも呼べる、徳島のバーニングメロディックパンクバンド、THIRSTY CHORDSの11曲入りアルバム。

哀愁たっぷりのグッドメロディー、感情をエネルギーに直変換した荒々しさ、グッと響く日本語詞、その融合はやっぱり完璧です。

2014年当時は海外のバンドしかディグってなくて、存在を知らなかったことが本当に後悔してしまいますが、ライブは見れなくても音源として曲が残ることは本当に嬉しいこと。

使い古された常套句ですが、このバンドに関しては本当に、「サブスクでは聞けないのでぜひフィジカルで音源を買ってください!」と声を大にして言いたいです。



改めて振り返ってみると、インディーやエモの中に、パンクロックの荒々しさや土臭さみたいなものが染み出している、個人的にめちゃくちゃ好きなバランスのバンドが2014年はたくさん活動していたんだなーって思います。

その時代ならではのサウンドをディグるのは楽しいと思うので、ぜひこの記事を参考にしながら、当時活動していたイケてるバンドをいろいろ見つけてみてください。(ブログに書いた下記の記事も参考にどうぞ。)


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