見出し画像

【体験談】私がドライカット漸減を選んだ理由【ベンゾジアゼピン減薬】

以下はあくまで、一個人の私の場合です。医療関係者による監修は入っておりません。医学的・薬学的なアドバイスをするものではありません。
私は医療者ではありませんので、医学的な質問にお答えすることはできません。また、この記事で得た情報からいかなるトラブルが発生しても私は一切責任を持ちませんので、ご了承ください※

私の減薬の方法

私はジアゼパム(セルシン2mg錠)を、市販のピルカッター(通販で購入)でカットして漸減しています。長期ステイとの組み合わせ。つまり、界隈で言われているところのドライカット法、階段状に減らす、ですね。
薬局で薬剤師さんに半錠まではカットしてもらってます。現時点(87.5%減)までは秤りは使用していません(今後は使うかも?)今のところは、目分量・超アバウトです。

減薬の方法を決めるまで考えていたアレコレ

レキソタンからセルシンに完全に置き換え完了。次は本格的な減薬だ。どんな方法でやっていこうか…

私は、これから自分が行う減薬方法について悩みに悩みました。
悩んだ期間、約5か月。
自分自身で納得する答えを出してから、減薬をスタートしたかったんです。

また、離脱症状への恐怖感、不安感もありました。心身が不調のときは、どうしたってリスク、不確実なことの方に目が行ってしまうもの。うまくいかなかったらどうしよう… と。この不安感が和らぎ、心身が安定するまで約5か月かかったと言いかえることもできますね。悩みながら、減薬までの身体づくり、環境づくりをしてステイしていました。

***

減薬方法を決めるまでの私の頭の中は、以下のように思考を巡らせていました。

・年単位で毎日行う調製法は、出来る限りシンプルにしたい(超めんどくさがりな性格だから)

・今のベンゾでボーッとした頭で計算すると、絶対数字を間違う自信があるから、繊細な方法は逆に怖い

・セルシンを水に溶かしたら、その水は苦いだろうなあ… 苦いのを毎日何年も我慢して飲むのは辛いわ

・セルシンは水に溶けにくいから、水溶液は最適な方法ではないし

・水じゃなくて牛乳を使うのは、私が牛乳飲めないからできないし、白い液体に白い薬を入れても、ちゃんと溶けてるか見えないし

・そもそもさ。どんな方法であっても、100%精確、完璧ではないし、量の調製に毎度バラツキが出るのは当たり前だし

・だけど、なるべくなら毎回だいたい同じくらいの調製ができるように工夫したいっちゃしたいよねえ

・現時点でいろいろ提案されてる方法や考え方は、どれだけ正しいの? コレこそベンゾ減薬法のたったひとつの解です! という方法はナイわけで。

さてさて。これらを踏まえて、
【自分で解消できそうなこと】と
【自分の力ではどうにもならないこと】
【私は何をどこまで気にするのか or 無視するのか】で取捨選択しようか。

何を取り、何を捨てるか。ふむむ~
…いろいろ考えてたら、めんどくさくなってきたぁ!!(汗)

私にとって、毎日の薬の調製が面倒であればあるほど心身に負担を感じる。めっちゃストレス。ストレスは減薬の天敵!
ここは、シンプルで、神経質になりすぎない方法にしよう! ← 結局最初に考えていたことに戻るという(笑)

レキソタンからセルシンに置き換えるときに、ピルカッターで錠剤をカットして、ステイを1か月くらい取りながら漸減する方法を実際にやってみて、私は耐えられた。シンプルな方法で、私に合っているかもしれない。
減薬もまずはこの方法でやってみよう。無理だったら、そのときにまた考えよう。

…以上、こんなふうに約5か月グルグル考えていたのです。主治医に相談しながら悩んで悩んで悩みきってから決めました。決めたら主治医とその方法を共有して、本番に臨みました。

***

ピルカッターでの漸減(長期ステイ)私の場合のメリット

なんせ、楽。道具1つ。作業は、薬をセットしてパチンとするだけ。簡単。時間がかからない。割った錠剤の保存もピルカッター内で済む。メンテナンスも楽。

長期ステイ中は毎日同じ服用量なので、量の変更や複雑な計算について考える時間を減らせる。

ピルカッターのデメリット

精確とは全く言えない、超アバウトさ。量の微調整には全然向かない。
カットに失敗することは、まぁ~よくある(笑)

減薬の方法と決め方は、自分だけのもの

幸い、私は前述の方法で大きな離脱症状は出ずにすみ、ここまで減薬できました。

自分の体は世界に1つしかない。
だから、減薬方法は個人個人で完全オリジナル。

ピルカッターで大胆にカットして減らせる人もいるでしょう。
水溶液で小さな単位で減らした方がいい人もいるでしょう。

また、なにをもって決定するのか、行動に移すのかという思考にも、大きな個人差がある。

私は、試行錯誤を重ねて自分に合った方法を見つけていく、人と比べず自分ができることをマイペースに粛々と行う、これしかできない。

実際に見ることも触ることもできない脳の仕組みに対してできることに、正解なんてあってないようなものかもしれません。しかし。だからこそ。私が選んだ私の答えを、私の正解にしてやろうじゃないか。そう思っています。