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不思議で奇妙な話

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わたしが体験した奇妙な出来事、わたしが聞いた不思議な世界の話を、おひとついかが。
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#忘れられない

1ヶ月後の夜に【不思議で奇妙な話】

わたしは大のおじいちゃん子だった。祖父の葬式では「あんたはおじいちゃん孝行だったけぇね」と遺影を持たされて霊柩車を見送った。 ちょうどその頃、わたしは日々の肉体労働に疲れきって泥のように眠る日々が続いていた。 祖父が亡くなって四十九日も迎えていない、1ヶ月後。(月命日と言いたいところだが四十九日を迎えていないので、1ヶ月後と表現する) オルゴールの音でわたしは目が覚めた。 音は頭を向けている方向から聞こえてきた。 そこには押し入れがあった。片方が開けっ放しの押し入れ

縁が追いかけてくる

父は今までにも何度か職場を変えた。そのたびに実家は引っ越した。私が実家を出てからも実家は引っ越したから、実家なのに実家じゃない、実家とは…?という状態になっていた。 さて、また実家が引っ越すことになった。関西になるらしい。定住地としては、関西初上陸になる。 はじめての関西への帰省。東海道新幹線で関東から向かう。窓越しに、今まで住んでいた土地や、かつて働いていた場所が見える。あぁ、懐かしいなあ。いろいろあったなあ。時速280kmで思い出が過ぎていく。 新大阪駅へ到着した。