「夜の海賊遊園地からの脱出」の感想〜歪さを力で押し切る説得力〜
年に1度のお楽しみである人も多いSCRAPの「夜の遊園地シリーズ」。
その最新作「夜の海賊遊園地からの脱出」の感想です。
※本記事はよみうりランド(東京)で体験した感想となります。
遊園地の広さや移動距離といった会場に依存する感想は参加会場により異なる可能性がありますのでご了承ください。
※具体的な謎の内容やギミックに関するネタバレはありませんが、まったく情報を入れずに参加したいという方はプレイ後の閲覧を推奨します。
先週の謎解き公演評はこちら!
まず結論
満足度80点/100点
素直に「面白かった」と感じました。
SCRAPらしい「はじめて見るおもしろ紙ギミック」や、遊園地脱出らしい「スケール感」。
他公演と比較すると難易度はやさしいが、解けると気持ち良く、解けないと悔しい「絶妙なラス謎」。
「こういうのでいいんだよ」という、「王道の夜の遊園地」らしさを大切にしつつ、制作陣の「試行錯誤」や「挑戦」を感じる公演でした。
夜の遊園地シリーズ特有の「シチュエーションの非現実感」や「会場の熱狂」は何年も謎解きを続けていても「良いもの」だなと改めて思います。
しかし、すべて終わって帰宅した後に冷静に振り返ってみると、結構歪な部分は多いなと思う公演でもありました。
夜の遊園地シリーズの変遷
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