恋愛の数学。線形力学系モデルによる依存カップルの一例
恋愛というと感情論の世界であって、論理的かつ定量的な世界の数学とはなかなか結びつかないと考える人もいるかもしれない。
しかしながら、これまでの数学や物理学が行ってきたような抽象化や理想化を恋愛に対しても適用すると、カップルの間の好き嫌いの時間的移り変わりはひとつの力学系モデルとして捉えることができることをStrogatzは1988年に示した[1]。
以下ではその一例を紹介し、恋愛を力学系モデルで捉えることの面白さを感じて貰いたい(力学系という分野は、始まりこそ物理の力学に