ペアーズの新機能「本音マッチ」はどのように生まれたのか
ペアーズの新機能「本音マッチ」が公開されました。 この機能は、金銭感覚や家族観など、プロフィールには書きづらい本音の条件をペアーズにだけ伝えると、それをもとにAIが分析し相性の良い相手をおすすめするものです。誰しも、「本当は重要な条件だけど直接伝えたりプロフィールには書きづらいとか書きたくない本音」があると思います。本音マッチは、そのような条件を誰にも知られることなく相手探しができる、これまでになかった新しいコンセプトの機能です。
本音マッチの開発段階では、ユーザーの意見やニーズを把握してより良い機能にするべく、マッチングアプリユーザーを招いたワークショップを開催しました。これはペアーズでは初の試みであり、本音マッチはユーザーとともに作り上げた機能であるとも言えます。本記事では、ワークショップの内容や様子をご紹介しながら、本音マッチの開発の裏側に迫ります。
なぜワークショップを開催したのか
本音マッチは、恋愛において重要だけど人には言いづらい16個の項目を用意しています。ユーザーは16個の項目のうち3つまでを選び回答を選択できます。でも、「恋愛において重要だけど人には言いづらい項目」は人によって異なります。事前の調査で、「恋愛の本音を誰にも知られることなく適切な相手と出会うことができる」という点にニーズがあることはわかっていましたが、実際にどんなことが「恋愛の本音」であり「重要だけど言いづらい」ことなのかを明らかにするために、今回はユーザーを実際にペアーズのオフィスに招いてワークショップを開催しました。
ワークショップの内容
ワークショップには、男女8名のマッチングアプリユーザーを招待。ペアーズの社員8名も加え、合計16名を4人ずつ(ユーザー2名とペアーズの社員2名)に分け、4グループでディスカッションを行いました。
参加者には、事前に宿題を書いてもらいました。
内容は、「『こういう自分をわかってくれる人と出会いたい・付き合いたい』私の本音リスト」として希望を書いてきてもらうことです。生活スタイル、性格、癖、将来の夢から、肉体的な恋愛価値観まで、どのようなことでも良いのでとにかく本音を沢山書いていただきました。そして、その中で「相手には秘密にしておきたいけど、恋愛の神様にはそれを理解した上で相手を選んで欲しいと思うこと」を選択することで、人には言いづらいけど重要な価値観を明らかにしていくことを、このワークショップで目指しました。
参加者からはさまざまな本音が共有されました。金銭感覚や交際後の二人の関係性、連絡頻度、お酒・タバコの趣向のほか、仕事と恋愛の優先順位や人前でスキンシップやキスができるか?といった赤裸々なものも。一つ一つの本音に対して、ファシリテーターとして参加したペアーズ社員が、「なぜそう思ったの?」「そう思ったきっかけは?」「過去にそのような経験がありますか?」などあらゆる角度から質問をして深掘りし、恋愛の本音に切り込んでいきました。
最後に各チームから出た本音の項目と、その中で恋愛の神様に知られたくない項目、知られたくない理由の3点を発表しあいました。
恋愛の本音の特徴
今回のワークショップを通じて、人には言いづらい恋愛の本音には下記のような特徴があることが見えてきました。
勘違いされたくない、誤解されてしまいそうなこと
例:異性の友人や知り合いとの付き合いも大切にしたいが、プロフィールに書くと浮気をする人と思われてしまうかもしれない
「いいね!」の数やマッチングが減ってしまいそうなこと
例:実はネガティブ思考派だが、プロフィールに書くと「いいね!」が減ってしまうかもしれない
自分はできなくても、相手にだけ求めてしまうこと
例:姑とはあまり関わりたくないけど、自分の親や家族とは仲良くして欲しい
単純に話したり伝えるのが恥ずかしいこと
例:人前でスキンシップをするのは恥ずかしい
付き合った後に開示したいこと
例:実はサプライズが好きで、相手を喜ばせたい
こうして見ると、どれも「相手に直接言いにくいけれど、合致していると嬉しい価値観」ばかりですよね。
16個の恋愛の本音
その後、ワークショップで得られた意見をもとに最終的に16個の本音の項目にまとめました。あえて2択にして「どちらでもない」を排除することで、その人のこだわりや個性がわかるようにしています。
日常的にランチに1000円以上払うのは…
あり/なし
お金の使い方は…
お財布はひとつ。ちゃんと話し合いたい/お財布は別々。自立していたい
夢や達成したいことがあったら…
お互いにやりたいことを優先したい/歩み寄りや譲り合いが必要
恋愛の優先順位は…
仕事よりも低い/仕事よりも高い
二人で一緒にいる時の決断は…
自分がリードしたい/相手に委ねたい
人前でいちゃいちゃすることは…
抵抗がない/やめてほしい
お互いの両親や家族とは…
親密に仲良くしたい/ある程度の距離を置きたい
お互いに異性の友達と二人で会うことは…
許せる/許せない
お相手と友人関係は…
お互いの友達とも仲良くしたい/二人の時間と、友達の時間は分けたい
人生には、子供が…
いたほうが楽しい/いなくても楽しい
将来住みたいのは…
今住んでいるところで暮らし続けたい/今とは別の場所で暮らしてみたい
お互いの趣味は…
できるだけ共有したい/共有する必要はない
二人でいる時は…
自分が話をしたい/相手の話を聞きたい
二人の記念日は…
大切にしたい/あまり気にしてない
お付き合い後、スキンシップは…
たくさんしたい/できるだけしたくない
お相手との連絡の頻度は…
できるだけ毎日が良い/用事がある時やたまにで良い
ペアーズでは、このようなワークショップなどを通じてユーザーの意見やニーズを把握し、より快適で効率的に恋活・婚活ができるマッチングアプリ体験の向上に今後も努めていきます。