朝チャイ
朝6時。
スパイスと紅茶を煮たたせて、チャイを作る。
息子にじゃがいもと玉葱の味噌汁、卵焼きを作りながら。
一度に違う作業をこなすことは主人にはできないと思う。だから、彼の作る料理の作業に失敗はあまりない。
私には失敗がある。
多々ある。
時間をかけて煮たたせたチャイも、コップに注ぐ時にこぼしてしまった。
途中、重ねられたタッパーが崩れる音を聞くし、丁寧な暮らしとは程遠い。
適当な暮らしがわたしにはちょうどいい。
チャイは黒砂糖を入れた。ちょっと甘みが欲しいかなという程度にほどほどな甘み。最近、シュークリームや、ガトーショコラをしっかり食べたから甘さが麻痺してる気がする。
砂糖や添加物は気にしていないといつの間にか身体にしっかり浸透してくれる。だから、たまに考える時間を与えてあげて、気をつける。
日本に来てから味のりとふりかけにハマってしまった息子。ちょっと続くので、今日は何もないよと言うと、塩だけがいいと言う。ご飯を二杯も食べて行った。
私はその姿を横目に本を読みながら、チャイを飲む。娘が大きくなったらこんなにのんびりしていられないだろう。
春に近づいて来たのを感じる。
2月に入って、寒さが違う。1月のしみた感じではなく、ちょっと湿っぽさがました寒さで、身体に地味に寒さが響く。
今年、風花を見たのは一度くらい。実家のこたつから庭の空を見上げて舞っていた時に、風花だ〜と呟いたのを覚えている。
なかなか生活に忙しく、寒さと娘のお世話で外にいないのもあったからかもしれない。もっと見たかった。
雪遊び出来るほどの雪は一度。
先日、主人にマッサージをしていたら、目の前に秋の終わりに見た糸蜻蛉が現れた。茶色なのでしょうじの縁に同化して見えなくなった。ご先祖さまが現れたかと、錯覚させられた。その後そこを探したが見つからない。
次の日にまたカーテンを開けると羽音がするのでびっくりした。見つけようと思っても見つからない。
2階の衣装部屋を掃除したら死んだ糸蜻蛉がいて、何か訴えられている気がした。
そんなことを忘れている今朝、台所のカーテンを開けると現れてくれた。
今日はどんな1日が待っているだろうか。
まずは足湯と足裏リフレクソロジーを自分と主人にしよう。そうしているうちに娘が起きるだろう。
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