能力が上がらなければ生産性は向上しない

「労働生産性=付加価値/投下労働量」なので、労働生産性を上げるためには、付加価値を上げるか、投下労働量を下げるしかない

みんな測りやすく制御しやすいものに気を取られがちなので、付加価値というフワフワしたものよりも、労働時間の方をどうにかして生産性を操ろうとする

でも実は、収益は付加価値に伴って高まるものなので、労働時間を下げることに主眼を置いてしまうと、

労働時間が少なくなる→個人やチームの開発に充てる時間が最優先で削られる→個人もチームも育たない→付加価値が上がらない→生産性が上がらない→労働時間を減らさなきゃ

という悪循環にいつの間にか陥っていくことになる

「短い時間で成果を出さなくてはならなくなれば、各自工夫して能力向上するのでは?」という意見もありますが、それはあまりにも楽観的な考えに思えます。多くの人は、「こうすれば評価され、こうすれば非難される」というインセンティブを作っただけで、そのとおりに動けるほど自律的ではありません。

たしかに、インセンティブを作っただけでは順応できない人も多く出る

なので、遠回りに見えても能力開発から目指すべき、って理屈

具体的には、暗黙知のままになっている仕事をマニュアル化や仕組み化などによって形式知化し、ノウハウ展開が可能となる素地作りを行う。そして、社員の不足する能力を見極めて目標設定を行い、その能力を獲得できるような仕事への教育的観点からアサインを行ったり、研修やトレーニングを実施したりするということです。

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