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お節介をやってしまったかな?

駅に行く途中の道路に、たまーに見かける、人を見ても逃げず、甘えると地面にコロコロする人懐こい猫さんが居ました。首輪も耳カットも無いし、出会った当初は私も越してきたばかりだったので、周りの情報も無く、ちょっと心配になりました。
その猫の居る周りの家を見ると、猫の寝床のようなものがあるお宅を発見。ちょうど家主さんが出て居て、たまたまお話しをすることが出来ました。どうやらその猫さん、そのお宅で面倒を見てもらっているとの事。(ただし外で)当時は冬で、ホットカーペット付きの寝床だと言っていたので、大事にされてるし取り敢えず良かったな、と思いその場を後にしました。それからも、その猫を道路でたまに見かける事がありましたが、ここ数年ほとんど姿を見ることがありませんでした。

そんな話を数年後に知り合った近所の猫ボラさんにした事がありました。するとその猫さん、その方のお宅に、ある日突然仔猫を連れて来た事があったそう。親猫からしたらとんでもない話ですが、増えたら増えたで近所は煩いし、色々大変だったそうで、仔猫を保護しようとしたら親猫だったその猫に噛みつかれた事があったとの事。けっこう強気の猫さんだったみたいです。

その後、仔猫は貰われたか、そのまま大人になり暮らしているか忘れてしまったのですが、その親猫は不妊手術をしたとの事でした。当時は耳カットをしない病院へ連れて行ってしまったので、カットがないとの事。それからなのか、その前からかは不明ですが、その猫さんは居場所を今のお宅に構えたのだと思います。

このような経緯があるにしろ、特定の世話人を見つけたこの猫さんは、地域の中では幸せを掴んだと言えるので心配はしていなかったのですが、たまたま、最近見かける事になったのでした。
なんだか遠目に、車が減速して止まったりしているなーと思っていたら、チョロチョロと猫が歩いているではありませんか。よく見るとあの猫さんでした。でも、黒かった毛色が茶色になり、痩せて小さくなって、道路に横たわる感じもちょっとダルそう。道ゆく人も気にかけています。年齢もあるでしょうが、まさか家主さんが居なくなって放浪してるとかではないよね?と心配に思い、そのお宅に伺うと、外にあった寝床が無い。思い切ってピンポンをすると、かつて話した事のあるご主人が出てこられました。無愛想で、言葉数も前より少なく、あまり情報を得られかなったのですが、猫ちゃんはおうちの中でも面倒を見ているそうでした。猫のいる場所まで歩いてお話をし、病気を聞いたのですが、そうではないといい、毛も舐めると黒いし。と言って横になる猫を撫で、猫も懐いている様子。私も先を急いだので、取り敢えず放置されたわけでは無いとわかったので、ありがとうございます。とお互いお礼を言ってお別れをしました。

用事を済ませ、一旦家に戻るも、道すがら「毛を舐めると黒いし」という言葉に引っかかってしまいました。首から下の毛色が明らか茶色かったし、舐めて黒くなるとも思えず。お節介かもしれないけど、その心配と、病院の紹介を手紙にしたためました。
長くは無い手紙なのに、久々に書く右手がつってしまったのでした。

基本的に、お世話をする方や、餌やりさんのやり方は尊重する気持ちです。その方が、看取りは家ではなくて良いとおっしゃるのなら、それも仕方ないと思うこともあります。それは公園などの場合が多いかもしれません。でも、やはり連れて行ける子は、1度や2度病院で手当をしてもらったりする事が多かったです。
今回は通りすがりの身分で、余計なお世話だったかなぁと思いましたが、何があった時の病院だけでもお伝えできたことを言い訳に、良かったこととしましょう。
あと、やはり私は外の猫に関して新たに請け負う余裕が持てないなと、改めて感じます。
関わるとそれだけ悲しみが増えるような気がして覚悟が持てず、前向きになれないのかもしれません。
が、元気になれるのはいつなのかなぁと待っていたら本当にいつ元気になるんでしょうかね。笑

みんななるべく苦しまないで過ごしてほしいなぁ。

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