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アメリカ大陸横断4日目~レインフライの紛失~

 朝ベットで目が覚める。外は雨だ。元々の予定では休息日にして、ボストンを観光しようと考えていた。しかし、今泊まっている8人部屋のホステルも一泊85ドルでとても2泊できる財力はない。朝食バイキングをたらふく食べ、チェックアウトギリギリまで粘ってから出発した。

 雨は小雨だったり、時折激しく降ったりといった感じだった。目的地はサンディエゴでボストンはアメリカの北東部の港町である。昨日一生懸命漕いできた道を丸一日分引き返す。ボストンによることを決めた計画段階の自分に苛立ちを覚えた。
ボストン郊外の自転車屋により、インナーチューブを2本買い足した。ダメ元で、ライト充電用のマイクロUSBがないか聞くと、タダでくれた。まじで優しい。

 今日の1番の不安は穴の空いたテントはレインフライがあれば機能するのか?ということだった。また、雨の中写真を撮ろうとしたら内カメラに水滴が入り取れなくなっていた。

BERealは一人旅には結構優秀です。

 雨の中50kmほど走り昨日から目をつけていた場所でテントを建てようとした。
靴は持ってないので、サンダルで走っていたが、指先まで凍えるように寒い。
しかし、カバンの中にレインフライが見当たらない。急いでホテルに電話したが繋がらない。不幸中の幸い、1分の場所に駅があったため、駅に移動。時刻表を見ると一時間半後の5時ごろに電車があった。

1時間半どうするかを考える。フライがなかったらどうする?今日の宿は?お金の余裕は?色々な問題が頭の中に流れ込む。もう少し、日本で計画を具体的にしていれば。富士山バイトからアメリカまでの期間が短すぎた。とか色々なネガティブな今考えてもどうしようもないことまで考えて、バッドに入った。

 電車に自転車と一緒に乗り、ボストンへ。
雨の中泊まっていたホステルへ戻る。フロントの人に尋ねる。
「掃除はもう終わってるけど、まだないよ。」
と言われ、絶望、ここまで来たのでこのまま帰るわけにもいかない。部屋を自分の目で見せてくれと頼んだ。
快く承諾してくれ、昨日寝ていたベッドの下、ロッカーをくまなく探したが無い。
そのままホステルを後にし、雨宿りができる駅まで戻った。金もないので、昼間のキャンプ地点まで戻ることにした。


 電車は30分後、電車が来て乗ろうとすると、今は自転車を乗せられないと断られた。
時刻表を見ると次乗せれる便は終電の23時の便だ。そんなに待てるか!こっちは疲れとんじゃ。やり場のない怒りが湧いてきた。次の便が来た。一度断れたが懇願した。すると乗せてくれた。本当に申し訳ないことをしたと思う。

 元の駅に着くと辺りは真っ暗だった。自転車の後輪は何故か空気がなく。押すたびブヨブヨいっている。森の中に戻りテントを建て、穴を隠すようにmont-bellの輪行袋をかけて、ご飯も食べずに寝た。


この日のテント事情


49.7km
Total:456.29km




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