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わたしの天狗の鼻が折れたとき。

天狗シリーズです 笑

今回は、わたしの体験談のひとつを書きたいと思います。もう何十年も前のことになりますが、今でも印象に残っていることがあります。

新卒で入社した会社で数年勤務し、それなりに様々な業務もこなせるようになっていた頃のことです。

(別の記事にも書いたことがあるのですが)
それまでは研修の専門の会社に委託していた2泊3日の新入女性社員研修の講師を社内の女性社員が実施することになったのです。その講師になる為には、半年間の養成研修を受け、合格しなくてはなりません。


その研修は仕事の進め方や電話応対、来客応対などの実践的な内容だけではなく、自己実現の話や心の話なども含まれていて当時としては少し珍しかったかもしれません。


対象メンバーが全国から集まって、東京近郊の研修所で月に2回、一週間程度の講師養成研修を、半年間受講することになりました。


そこでは、まずあらゆることの基本から学びました
。企業の目的と使命、組織活動の基本、目標や方針とは、職場内のエチケットやコミュニケーション、人間関係の基本、職業人としての心がまえ、自己管理、自己実現…等々。

✴︎

その研修で学んでいくうちに、自分ではそれなりにできていたり、当然ながらわかっていると思っていたことが、まーったくわかっていなかったのだということに気づき、かなりの衝撃を受けたのです。


知らず知らずのうちに『わたしは、もうわかっている』『わたしは(当然)できている』と思い、いつの間にか高くなっていた天狗の鼻を、ポキッと折られたようでした。今でもそのときの感覚を思い出せます。

えっ⁈ 全然、なにもわかってなかった⁈

わ〜!恥ずかしい〜!!!!

よくそれで今までやってきてたな〜 (泣)


そして、そのとき同時に、今まで周囲の人たちから、どれほど支えてもらってたんだろうと、本当に申し訳ない気持ちになりました。もちろん感謝の気持ちでいっぱいではありましたが、それ以上に申し訳ない気持ちの方が勝りました。


今まで仕事をこなすことができていたのも、上司や先輩たちが支えてくれていたからで、全く自分の実力ではなかったんだと本当に素直に反省しました。


自分ではそんなつもりはなかったけれど、いつの間にか天狗になっていたんだということに気づいたのです。
お恥ずかしい…。


知らず知らずのうちに誰でも天狗になってしまうことはあると思います。できなかったことができるようになり、結果を出せるようになったり、他人から評価、賞賛されたりすると鼻はどんどん高くなっていくかもしれません。


けれど、そんなときにこそ、『自分だけの力でできることなど、ほとんどない』ことに気づく必要があるのだと思います。
(特に組織で仕事をしている場合。個人で仕事をしていても形は違えど同じだと思います。)




もちろん能力が高く、素晴らしい成果を出せる人は多いと思います。それは本当にすばらしく、うらやましい限りです。


けれども、時々は自分を別の角度から客観的に見る努力を忘れないでいることが必要なのではないかと思います。

せっかく、本来は優秀な方なのに、そこを取り違えてしまい、大コケする方をよく見かけるにつけ本当にもったいないことだなと感じてしまいます。

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年齢を重ねてくると、若かった頃の大いなる勘違いをいろいろと思い出し、お恥ずかしいことばかりです。

が、あなたの転ばぬ先の杖として参考になれば幸いです。

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