恋愛ソング

今回の話は夜中に失恋ソングを聴いていて、ふと思ったことです。恋愛ソングっていっても色々あります。例えば初恋とか失恋とか、失恋といっても振られた直後なのか昔を思い出すのか、とか。

で、そういうのって経験から共感できるものが歳を重ねる毎に増えていくと思います。例えば「暗闇であなたの背をなぞった その輪郭を鮮明に覚えている」という歌詞に対して「わかるー!」となる小学生とかあんまりいないんじゃないかなぁって感じです。「いいなー!」って思う人はいるかもしれませんけれど。

で、小学生を例に出しましたけど、結局のところ自分に当てはめて考えているわけです。まあ自分の恋愛経験は小学生と良い勝負だと思うので、似たようなものです。どんな風に考えてるか、わかりやすいように例をあげてみます。例えば有名な「香水」って曲で考えてみます。この曲はメロディーも歌詞もいいなぁと思いながら聴きます。でも私が経験から共感できる歌詞だけを抜き出してみると、次のようになります。

・別に君を求めてないけど横にいられると思い出す
・悲しくないよ悲しくないよ 君が変わっただけだから
・何もなくても楽しかった頃に戻りたいとかは思わないけど君の目をみると思う
・別に君をまた好きになるくらい君は素敵な人だよ でもまた同じことの繰り返しって僕がフラれるんだ

たったのこれだけです。もはや「香水」じゃありません。それでもこの曲をいいなぁと思うのは想像によるものだと思います。それが悪いわけではありませんが、多分他の人と受け取り方は違うんだろうなぁと思います。他の恋愛ソングとして、例えば「別の人の彼女になったよ」なんかはもはや残る歌詞がありません。でも将来、似たようなことを思いそうな気がしないでもありません。と、書きながらちょっと想像してみたのですが、なんか不倫しそうだなぁと思って嫌になってきたのでやめました。不倫するくらいなら一生独身でいた方がマシです。

他にも例を挙げようと思えばいくらでも挙げられますが、back numberなんかもわかりやすいかもしれません。私がback numberの中で一番好きな曲は「ハッピーエンド」ですが、私が経験から共感できるのは「高嶺の花子さん」までです。「わたがし」にすら至りません。なんなら手を繋ぐのに恥ずかしがるような年も過ぎてしまったので、「わたがし」は一生わからんままかもしれんなぁと思います。

この辺の話は今まであんまり考えてこなかったので、多分もっと色々と広げられると思います。でも現実の恋愛から恋愛ソングの享受に影響することがあっても、その逆はちょっと危険だなぁと思うのであんまり考えても仕方ないかなぁとも思っています。恋愛小説や少女漫画に影響されすぎると良くない、というのに近いです。恋愛ソングは小説や漫画ほど現実離れしていないのかもしれませんが、それゆえに慎重にならないといけません。今見るべきは現実だなぁと思うので、しばらくこの話は眠らせておこうと思います。

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