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はじめてのスカーフ

MISSION : スカーフ を 入手せよ !!!



それは唐突な思いつきではなくて

パリ流を受け、目指す方向性や見せたい自分の目標像がはっきりしてきた。そんな週末私は…


断捨離をしました。
大っっっ変捗りましたとも。


なぜ断捨離をしたかというと、
診断で頂戴したキャッチフレーズ『茶目っ気を覗かせつつも自然な奥ゆかしさがある清らかお姉さん』とは別に、服を買うとき頭の中で思い浮かべるモデルとでも言うんでしょうか、「私はこの人物になりきって洋服を買います!」という設定像を練り上げまして。

それがこちら。

表通りの喧騒から離れた場所に佇む紅茶専門店のカフェテラスで新聞に目を通す気品あるお姉さん

なりたいイメージである
・洗練された
・都会的な
・品のある
・余裕ある
・優美な
・知的な
を全て引っくるめたオリジナルのロールモデルに仕上がったと思うのですが、いかがでしょう?

キャッチフレーズが内外含めた私そのものが対外的に与える印象を言葉にしたものなら、こちらは私自身が服を通して表現したい自分自身って感じかな。
兎にも角にも、この人になりきって(このシチュエーションに自分を置いて)新しい服や小物を選んだりコーディネートを組んだりしようと決めたわけです。

※ちなみに…文言に出てくる紅茶専門店は青山にあるJanatがモデルです。ご存知の方はあー!あのテラスか!とピンときてくださるかもしれません😳


…というわけで、前置きが長くなりましたがこの人物に見合う服以外とおさらばすべく断捨離を敢行しました。

で、見事生き残った猛者たちを眺めながらひらめいたんです。


そうだ、スカーフを買おう。


憧れのままでいて

突然ですが、私はオードリー・ヘップバーンが大好きです。
哲学、踊り、ファッション、笑顔、彼女を構成する何もかもが好き。ビッグラブ。

彼女を知るきっかけになったのがかの有名な『ローマの休日』でした。そしてオードリー演じるアン王女のスカーフスタイルを見たこのときが、スカーフを取り入れた着こなしに憧れを抱いた最初のきっかけでもあったと記憶しています。


意識しだすと急に目に入るようになるじゃないですか。
街中ですれ違うスカーフ使いの諸先輩方。洒落ていて、洗練された身のこなしで、何だかとってもハイセンス…(小並感)

当時の私にとっては高嶺の花すぎて気後れしてしまったんですよね。
かつ、試しに巻いてみて似合わなかったときの失恋の痛手が大きそうで笑、当たって砕けるくらいならずっと憧れのままでい続けて…!と今日まで縁なくやってきました。
(後は単純に無くても生きていけるからというのもありますね。スカーフを身につけなくとも公序良俗に反しませんし、優先度合が低かった。)


さて、先日パリ流を受けて
MSエレ⇔ナチュ(入れ替え可)
Aなし(クリ、ロマ、トラ可)
という結果になりました。

骨子はMSの"肩の力を抜いた上品綺麗め"ですが、個人的に注目すべきはAだと思っていて。
結果的には"なし"ですが、その実「Aたっぷり」くらいの自由度がある。MSに小物やちょっとした柄、襟の形などで遊び心を加えることでおしゃれにもかわいくもかっちりもできる!楽しいね!という大変便利な追加トッピング要素なのです。


診断が終わり自分でもモデル像を作り上げいざ断捨離をしながら取っておく組の無地リブニットたちを見、ハッとしました。

もしかして、私(の秋服)とスカーフって相性いいんじゃない…?

リブニットと綺麗めパンツ/スカートという定番の組み合わせ(MS)にスカーフ(A)で色や全身には纏えない柄要素を追加したら、とっても、すっごく、おしゃれなんじゃない…???

降って湧いた相思相愛の兆しに沸き立つ私の心の中のオーディエンスたち。
「今だー!」「押せー!」「試着だー!」ガヤも激しくなっていきます。
「え、悪くないって? そ、そうかなあ……!」満更でもなさそうな議長おこげ。なんてチョロいんでしょう。


こうなるともう止まりません。

行け押せドンドンな内面が押し切り、ついにスカーフを買おうという決意の表出と相成りました。


いざ出立

8月某日、向かいましては都内某所の…
まどろっこしい言い方は止さないか。とある百貨店に足を運びました。

お目当ての売り場は日傘やハンカチに囲まれた場所にありました。
品の良い店員さんにお買い物に勤しむマダム…とんでもない所に来てしまった…と慄くも、いいやそんなことで回れ右したりはしない、今日の私は一味違うんだ何せ勢いがある…と誰に聞かせるわけでもない宣言を心の中でして己れを奮い立たせます。


ずらりと並ぶスカーフたち。
暑い時期ということもあってかメインは風通しの良い素材でできた製品のようですが、私が探しているのはこれじゃない。

年季の入った拗らせファンのため妙なこだわりを持っていて、それが「シルク100%のものが欲しい」というもの。
トゥルンとした肌触りにあの光沢。王道のスカーフが欲しいんだよ〜〜〜〜〜!!!

平置きされたスカーフのいくつかを手に取り、鏡の前で首元に当ててみる。
うん………?
綺麗、だけれど実際に結んだときの印象がわからない。
「さっさと試着するんだ」「言うて巻き方知らなくない?」「そも絹の布を勝手に直巻きしちゃ不味いのでは」今日も元気なオーディエンスたち。
生身の私はへっぴり腰ながらも近くにいらした店員さんへの声かけに成功し、試着OKの確認ができました。


この店員さんが初心者に大変お優しかった!

試着OK、というもののそういえばどうやって巻けばいいのかわからない…ということでもうそのまんま「ファーストスカーフを迎えようと思っているが巻き方がわからないので教えてください」とお尋ねしたところ、

まず実演→ゆっくり手順を見せる→私と同じ速度で横で巻いてくれ→最後に1人で巻けるかをチェック

してくださり…
な、何たるホスピタリティ…百貨店しゅごい……軽率にファンになりました。


あゝ楽しき試着会

初心者あるある、どれから手をつけていいかわからないを発動させた私が最初におすすめいただいたのが青と白を基調としたゴールドの金具が描かれたスカーフ。
どこかで見たことがあるような定番のデザインです。

この時点ではまだ上手く巻けず、店員さんに巻いていただきます。

ジャジャン!

「後ほど決めるときの参考にしたい」と事前に撮影許可をいただいてから撮影しています💡

これがスカーフか〜〜〜〜! 感慨深いですね。
あれだけ怖気づいていましたが、うん、なかなか良さげです。

金具の柄はトラディショナルになるのでしょうか。ちょっと配色が私には強いですが、全身無地のシンプルなコーディネートでここだけ差し色として取り入れるなら問題なさそう。


斜めにずらした巻き方なのは、店員さんが
「お客様の場合ですと正面で垂らすより斜めに流した方がお似合いになると思いますよ」と仰いながらササッとお着けくださったから。

これね、内心大興奮でした。流れ出すマツケンサンバⅡ。叩けボンゴ。響けサンバ。

というのも、先日パリ流を受けたIroka Styleさんのアフターフォローにて左右対称性についてこんなアドバイスを頂戴していたんです。

・(質問したトップスの左右非対称な襟は)クリエイティブの要素(なのでAクリとして使えて◎)
・パリ流ナチュラルは左右対称を人工的に感じやすく、非対称が得意というより左右対称が苦手な傾向がある


まさにこの回答通りじゃないか!!!

店員さんは私の診断歴を知るわけもないので、完全に野生の勘、もといこれまでの接客経験から私により合う着け方をご提案くださったのでしょう。
これが…百貨店か………(n回目)

(ちなみに…違うとかダメだとか言われると試してみたくなるお年頃なので、折角斜めにしていただいたスカーフを正面に移動してもみました。
あのですね、全っ然似合わない。何ですかあの着られている感、あの野暮ったさ。
確かに私は左右対称が苦手なようです。)


続いて同じデザインの緑のものを試着。
今度は自力で巻くことができました。

この日着ていたトップスが水色のため最初の青色スカーフととても調和していましたが、スカーフ自体と自分との相性はこちらの方が高そうです。

得意な青みの緑で彩度も高すぎず、配色のコントラストも1枚目ほど強くない。
知的な印象なのも素敵。

ただ、金具の柄が映えていたのは青色の方だったんですよね…他も見てまた戻りましょうか。


…とまあそんな様子でいくつか試させていただくもどれも決定打に欠け、まあ今日絶対に買わなきゃいけないものでもないしな、と思っていた矢先、ついにその時が!

あらあらあらあらまあ〜〜〜〜〜〜〜

首元に結び終えてから鏡を振り返ったとき、「あっこれ私のだ!」と瞬時に思いました。

着けるシーンや他のコーディネートを細かく条件づけしなくていい。柄はいいんだけど色はな…みたいな部分的に折り合いをつけなくてはならない事態も起きない。
何より身につけていて気分が上がる!

設定像であるカフェテラスのお姉さんもさらっと巻いていそうですし…決まりました、私の相棒はあなたです!!!


旅は続くよ

帰宅し落ち着いてから慎重に我が相棒を広げてみます。

わ、私の家にスカーフがある……本当に買っちゃったんだ…!
今更ながらスカーフデビューを果たした実感が湧いてきて、じわじわと込み上げてくるものがあります。

パリ流でお答えいただいた私からイメージされる花であるスズランのモチーフが入っていることも発見してしまい、もはやマツケンサンバⅡアンコール状態。

たかがスカーフ1枚にそんなにはしゃいで、と思われそうですが…そんなこと言わないで!
大げさでなくつい最近まで「あんなおしゃれアイテム一生関わり合わないだろう」と確信していたあのスカーフを!買っちゃった!誰が?私が!!!
ヒューーーーーー!!!(止まらないサンバホイッスル)

診断を経て自分の魅せ方への自信が育ちつつあり、仰ぎ見ていた憧れを自分の糧にしてやろうと意気込めるまでになったのだから、あれこれ迷走したけれどイメコンを知れてよかったなと思う。 
それに尽きますね。


実際首に巻いて出かけるのはもう少し先かな。
滝汗クラブ名誉会員おこげではこの暑い中首周りを覆ったらば目も当てられない惨状になること間違いありません。

涼しい日を楽しみに理想の自分像実現に向けて模索の旅を引き続きしていこう。


MISSION ACCOMPLISHED !!!