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ぱっつん前髪との仲直り

こんにちは、おこげです。

イメコンや野良もぐら活動にて日々楽しく自分アップデートに邁進しています。


そんな私、そもそもイメコンの世界に足を踏み入れた、プロの診断の受講を決意するに至った最初の理由は"手のつけようのないお芋畑の住人"だったから、でした。
何とか素敵になりたい、洗練された世の中の憧れの女性たちみたいになりたくて、でも自分では一体何をどう改善したらいいのかまるで検討もつかない。
藁にもすがる思いでサロンの予約をしたことを覚えています。

さて、かつての伸びしろありまくり期を振り返る際、特に芋感を強めていた(モンブランなら最高なのですが)要素としてすぐに思い浮かぶものがあります。髪型です。
アバンギャルディの皆さまのよう、あるいは千と千尋の神隠しのハクと言えば伝わるでしょうか。
幅広の切り揃えられた前髪に段がほとんどつけられていないボブカット、ほぼ黒に見える濃こげ茶の地毛…
この当時の写真を見返すたび、おお神よ…と思わず想像上のフレンチブルドッグの姿をした神に祈らずにはいられません。

前髪の横幅と密度がまさにこんな感じでした


ある時美容院へ行くタイミングを逃して前髪が長くなったことで偶然流した前髪になる機会があり、それが周囲から好評だったことで「もしかして髪型を変えたらイメチェンできるかも?」と思いつき以後変遷はありながらも流し前髪が定着。
どういう原理なのかはよくわからないけれど
「ぱっつん前髪をやめたらグンと素敵になった」
  ↑
「あの髪型をするととんでもない目に遭う」
と学習し、それ以来頑なに前髪を横一直線に切り揃えることを拒否してきました。


流れが変わったのがつい最近。

診断を受けたり世の中のトレンドのヘアスタイルに関心を持ったりしたことで知識が増え、自分自身やハク様スタイルの髪型に対する解像度が上がったのです。

ハク様スタイルは何といっても重いです。
おそらく頭頂部付近から髪を前髪用にガッと持ってきていて、前髪部だけで見たときの単純な毛量が多く厚みある密な仕上がり。
髪同士の隙間は無く、鉄壁のおでこガードを誇ります。
そして構成要素が少ない。前髪、後ろ髪、以上! 前髪と後ろ髪の境目がくっきり90°に主張しています。
重くてくっきりした髪型なんですね。

一方の自分。
明るさ軽さ空気感が大事で、コントラストが苦手です。
もやもやさせたい。なだらかに。かっくんじゃなくトゥーーー(何言っているんだ)。

そう、解像度が上がったことによりかつてのとんでも野暮ったさの発生理由がわかったのです。
ハク様スタイルと自分、相性が悪すぎた…!!!


そしてつい先日受けた顔タイプ診断にて、目の高さの左右対称さからシンメトリーな髪型が得意、とぱっつん前髪を推奨されたことで、ついに決意しました。

うん年ぶりにぱっつんにしよう。

しよう、と言ってもハク様スタイルではありません。
染めて明るさを確保し、毛量少なくおでこが見える隙間があり、前髪と後ろ髪の境がかっくんとならないよう天使の羽のようなつなぎの部分を作った、
過去上手くいかなかった要素を全て改善した進化版ぱっつん前髪です。

決死の覚悟でオーダー(後で担当美容師さんに「会社での横領がバレた人みたいでした」と言われる)したところ「やりましょう!任せてください!」と頼もしい言葉をかけていただき身を任せ…

出来上がり鏡を見ての第一声は「えっかわいい」(担当美容師さんの爆笑をバックコーラスに)。
かわいい。びっくりするくらい似合っている。
過去の劇物が嘘のようです。

ルンルンで写真を撮り死地に赴くことを伝えていた妹に送りつけて褒めの言葉をゆす…賜りさらにバイブスを上げていく…!
あんなに拒絶反応を示したのが嘘のよう。
呆気なく"ぱっつん前髪"でかつて渇望していた素敵なお姉さんになれたのでした。


ちょっと落とし所がわからなくなってきてしまったのですが、何だろうな、取扱要注意の指定劇物みたいだった…かつての身動きの取れない野暮ったさの象徴で"名前を言ってはいけないあの人"みたいな立ち位置だったぱっつん前髪を再び取り入れて自分のものにできたことに深く感動しています。
感動に突き動かされてこのnoteを書いています。

はあ。
ぱっつん前髪になっちゃった。ヘヘッ。

特大トラウマを克服できた喜びに暫く浸りたいと思います。